ダルビッシュ争奪戦の現状は? ブルワーズとツインズが110億超オファーか

カブスが「一番近いポジション」との報道も…

 MLB公式サイトも「両球団は先発投手を必要としている。ともにローテ1番手のジミー・ネルソン(ブルワーズ)、アービン・サンタナ(ツインズ)が手術からの復帰で一定期間不在となる」と指摘。そこでダルビッシュ争奪戦で積極的に動いているようだが、契約には至っていない。「両者のどちらがダルビッシュを獲得するにはもうひと押しが必要になる」というのだ。

 敏腕記者のヘイマン氏の分析では、「ダルビッシュが古巣のレンジャーズかドジャースへの復帰、もしくはカブスとの契約を望んでいると信じるに足る理由が存在している」という。もっとも、こちらについては球団側が消極的なだとされてきた。記事でも「レンジャーズとドジャースがダルビッシュのような投手を大型契約で獲得することは大穴視されている」と言及している。

 ここにきて、ダルビッシュについては様々な報道が出ており、情報は錯綜している。特集では、全国紙「USAトゥデイ」の報道として、カブスが獲得へ「一番近いポジション」にいるものの、ダルビッシュ自身が「ドジャースとヤンキースが年俸総額に余剰を生み出し、獲得に乗り出すか見定めようとしている」という状況も伝えている。

 また、ブルワーズがトレードで補強をする可能性、カブスが今オフはダルビッシュと密接につながっていることなども紹介。ヘイマン氏と並んでスクープを連発する敏腕記者として知られる米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール氏が、フィリーズも獲得に乗り出していると報じたことも付け加えている。

 さらに、記事ではレンジャーズのジョン・ダニエルズGMが「つまるところ、今年はそういった(大金を投じるような)年ではない、という感じがしているんだ。様々な理由でね」と話したことにも触れている。これこそが、今オフのFA市場がスローな動きとなっている最大の原因だろう。

 特集は「こういった状況をまとめると、ダルビッシュの移籍先や金額はまだまだ不透明な状況だ」と締めくくられているが、果たしてどうなるのか。FA市場NO1評価の選手の所属先が決まらないまま、メジャー各球団のキャンプが始まるという事態も考えられる状況になってきた。

(Full-Count編集部)

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