オリックスが今季台風の目に? 21歳ドラ1左腕にかかる期待

1年目の目標は「必ず10勝以上して、新人王」―

 ドラフト解禁年となった2017年は打ち込まれる試合が目立ったものの、徐々に調子を上げ、夏の都市対抗野球では2試合連続完封勝利。さらに、秋の第28回「BFAアジア選手権」に社会人代表として出場すると、決勝で5回無失点と好投し、MVPに選ばれている。
 
 そして、「アマチュアナンバーワン左腕」として迎えた2017年ドラフトでは、2球団競合の末、オリックスへ入団。新入団会見では「長く野球ができて勝てる投手になりたい」、「来年(2018年)は必ず10勝以上して、新人王に向けて頑張っていきたい」と頼もしく語った。

 現在行われている宮崎キャンプでは1軍に帯同し、連日ブルペン入り。2月8日には初めてシート打撃に登板すると、若手打者を相手に49球を投げ、安打性の当たりは7本だった。

「憧れの選手も、真似をした選手もいない」という田嶋。会見やインタビューにおいては常に緊張した面持ちで、まだまだ初々しさの抜けきらない21歳だが、周囲の声に流されない芯を持った若者だという印象を受ける。

 また、アイドルグループ・乃木坂46、欅坂46のファンであることを公言。青濤館入寮の際は彼女たちのグッズを持参したり、欅坂46の「ひらがなポーズ」を披露したりと、年相応の一面ものぞかせる。ホームゲームでは登場曲にも注目したいところだ。

 山岡泰輔投手、山本由伸投手など、楽しみな若手が台頭しているオリックス投手陣。その力と、一度火がつけば止まらない打線をかみ合わせ、パ・リーグの台風の目となれるか。開幕まで1か月半。待望の左のエース候補のルーキーイヤーに、今から期待が高まる。

【動画】しなやかさと躍動感を併せ持つ! オリックスのドラ1田嶋大樹の投球フォーム

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