エンゼルス、大谷取材へ異例のメディア説明会開催 “臨時ルール”も…

チームが優先する大谷の気持ち、そして球団の気持ち

 説明会の最中にミード広報部長が繰り返したのは、「他の選手の邪魔をしたくない」という大谷の気持ち、そして「1日でも早くチームに溶け込む環境作りをしてあげたい」という球団の気持ちだった。もちろん、メディアは取材をし、伝えることが仕事だが、大谷を含む全選手がプレーする環境を妨害しては元も子もない。当然、そこにいたメディアの中で協力要請に異を唱える人物は現れなかった。

 初めてメジャーキャンプに参加するだけでも心身ともに負担はかかるが、“二刀流”に挑戦する大谷の場合、その負担はさらに増大するだろう。少しでも野球に専念できる環境を作ってあげたい。そんなエンゼルスの全面サポートを惜しまない姿勢が、異例のメディア説明会につながったようだ。

 二刀流の実現を期待するのは、メディアも例外ではない。球団、チームメイト、ファン、メディアとあらゆる方向からのサポートを受けながら、大谷のメジャー二刀流挑戦がいよいよスタートする。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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