大谷翔平が目指すエンゼルス流への適応「自分のやってきたことをベースに」

キャンプインし米球界で本格的に始動した大谷翔平【写真:西山和明】
キャンプインし米球界で本格的に始動した大谷翔平【写真:西山和明】

練習方法などは積極的に適応も、プレースタイルは軸をぶらさず微調整

 エンゼルス大谷翔平投手が14日(日本時間15日)にキャンプインし、米球界で本格的に始動した。同じ野球と言えど、日本とアメリカでは「野球」と「ベースボール」の違いがある。ボースそのものの違い、投手の違い、慣例の違いなど様々な差があり、メジャー移籍を果たした日本人選手は、往々にして新しい環境への適応を余儀なくされる。同時に、環境の変化を予測して先手を打とうと思うあまり、本来の持ち味やスタイルを大きく損なってしまうことも少なくない。

 投手か野手か、どちらか一方だけでも新しい環境に慣れることは難しいが、大谷の場合は単純に両方でその作業が必要となる。さぞかし難しいことになりそうな気がするが、23歳が持つ軸はぶれないようだ。

「まずは何も変えずに自分のやってきたことをベースにしっかり取り組んでいって、あとは変えなければならないところは、その都度変えていけばいいんじゃないかと思います。まずは今までやってきたスタイルを、しっかりこちらで発揮できるようにやりたいと思います」

 当たり前で忘れがちなことだが、日本人選手とサインしたチームは、日本人選手のプレースタイルを評価するからこそ契約を結ぶ。つまりは、海を越えて新天地での挑戦を迎るからといって、それまでのスタイルを変える必要はない。練習方法などアメリカ流に適応しなければならないことはあるが、プレースタイルはあくまでオリジナルのものを貫いた方がいいことは大谷自身も分かっているようだ。

「自分がエンゼルスになじんでいくことが一番大事。なぜ決めたかより、自分がどうエンゼルスになじんでいくかが大事だと思います」

 これまで日本ハムでやってきた準備を含め、時には率直な意見を首脳陣に伝えながら、本来の持ち味を発揮しやすい練習環境を整備していくつもりだ。大きく軸をぶらさずに“二刀流”実現の道を切り拓いていく。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY