元阪神・呉昇桓、レ軍と合意報道から1週間以上経過も…未だ発表なく“波紋”

未だレンジャーズとの正式契約に至らない呉昇桓【写真:Getty Images】
未だレンジャーズとの正式契約に至らない呉昇桓【写真:Getty Images】

ダニエルズGMも語らず、地元記者がレポート「今すぐどうこうというものは何もない」

 レンジャーズと契約合意に至ったことが今月6日(日本時間7日)に米複数メディアに報じられた元阪神の呉昇桓投手。しかし、キャンプが始まってからも球団から正式発表がなく、波紋が広がっている。

 呉昇桓は昨季終了後にカージナルスからFAとなり、今月に入って年俸275万ドル(約2億9000万円)でレンジャーズと合意したことが報じられた。2019年は年俸450万ドル(約4億8000万円)で契約を延長できる選択権を球団が持ち、各年、最大で100万ドル(約1億600万円)の出来高もついているという詳しい契約内容も伝えられていたが、未だに正式契約には至っていない。

 地元紙「スターテレグラム」のジェフ・ウィルソン記者はツイッターで「先週、契約合意が噂された呉昇桓に関しては、今すぐどうこうというものは何もないと(GMの)ジョン・ダニエルズは語った」とレポート。また、地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」のエバン・グラント記者も「レンジャーズは呉昇桓に対して公表することは何もないのである。(オ・スンファンと結んだ)契約に関して何か不安な点があるのかどうかということについてのコメントは皆無だ」とツイート。地元紙の番記者2人が、現状で進展がないことを報告している。

 これを受け、米最大の移籍情報サイト「MLBトレードルーマーズ」も「ダニエルズGM:呉昇桓に関しては今すぐどうこうというものは何もない」と特集。ウィルソン記者が伝えたダニエルズGMのコメントなどを紹介している。

 また、レンジャーズと正式契約に至らないというシナリオにも言及。記事では「テキサスとの契約合意が報じられる前にジャイアンツも呉にオファーしていたと報じられていることも示しておく価値はあるだろう。そのため、もし呉とレンジャーズの交渉が決裂となった場合、サンフランシスコが獲得候補に舞い戻ることもあり得るということだ」と指摘している。

 呉昇桓が加われば、レンジャーズのブルペンには元ヤクルトのトニー・バーネット、元日本ハムのクリス・マーティンとともに、NPBのクローザー経験者が3人揃うことになる。その中でも、呉昇桓は守護神の最有力候補と見られていたが、果たして正式契約に至るのだろうか。

(Full-Count編集部)

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