ソフトバンクにまさかの“捕手難”が… 高谷に続き栗原も練習中に負傷

ソフトバンク・栗原陵矢【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・栗原陵矢【写真:荒川祐史】

右肘関節炎の高谷に続き栗原も…1軍経験捕手は昨季台頭の甲斐だけに

 2年連続の日本一を目指すソフトバンクが、突如として危機に見舞われた。

 宮崎キャンプ第5クール初日、まずベテランの高谷裕亮捕手の離脱が公にされた。キャンプ中から右肘の痛みを抱えていた高谷は第4クール終了後に一時チームを離れ、19日に福岡市内の病院で精密検査を受けた。その結果、右肘の関節炎と診断された。20日の練習中にキャンプ地へと戻り、今後はリハビリ組へ。全治期間などは明らかになっていないものの、開幕に黄信号といえるだろう。

 高谷の診断結果が発表されて数時間後、捕手にさらなるアクシデントが。この日、B組のJX-ENEOSとの練習試合に出場していた栗原陵矢捕手が、試合後の特守のノック中に左肩を負傷。脱臼したとみられ、患部を固定したまま、チームを離れて病院に検査に向かった。

 オープン戦が始まる前に、一気に不安な状況となった。昨季、甲斐拓也捕手が台頭し、正捕手に近い存在となったホークスの捕手事情。オフに山下斐紹捕手を西田哲朗内野手とのトレードで楽天へと放出し、鶴岡慎也捕手はFAで日本ハムへ。捕手2人が減った中で、高谷、甲斐に加え、栗原と2年目の九鬼隆平捕手がA組でキャンプを送っていた。

 今季は昨季と同様に甲斐と高谷を併用し、そして栗原を第3捕手としてチームに置くことが予想されていた。もし、高谷、栗原がともに長期離脱となれば、1軍でのプレー経験があるのは甲斐だけ。2番手以降が九鬼、張本優大、3年目の谷川原健太の残る支配下捕手3人が担う状況になる。

 突如として危機的状況となったソフトバンク。2人が軽症であることを願うしかない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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