中日・松坂、333日ぶり打者と対戦 変化球は「ゲームに入っても問題ない」

フリー打撃の打撃投手として登板した中日・松坂【写真:編集部】
フリー打撃の打撃投手として登板した中日・松坂【写真:編集部】

福田、京田に計45球を投げて安打性は5本、最速は141キロを計測

 中日の松坂大輔投手が沖縄キャンプ第4クール2日目の21日、このキャンプで初めてとなるフリー打撃のバッティングピッチャーを務めた。打者との対戦は、7回無安打投球を見せた昨年3月25日の広島戦以来、実に333日ぶり。チームの中軸を担う福田永将内野手、京田陽太内野手の2人に対して計45球を投じた。それぞれに1本ずつ柵越えを許したものの、球種を打者に伝える形ながら、空振りを奪うシーンも。カーブ、スライダー、カットボール、シュート、チェンジアップと変化球も投げ、安打性はわずか5本だった。

 この日はブルペンで35球を投げてから、北谷公園野球場のマウンドに上がった松坂。昨季18本塁打を放った福田は140キロの直球でバットに空を切らせ、京田はスライダー、カットボールで3度、空振りを奪った。最速は141キロを計測し「140キロは出てくれと思っていたので良かった」と納得の表情を見せた。

 久しぶりに打者と対峙した松坂。ラスト3球はより実戦を想定するため、L字ネットを外す場面もあった。登板後には「意外とまとまっていた。バッターに迷惑をかけないよう、ストライクを入れようと思って投げました。今ひとつタイミングが合わなくて、腕が振れている感覚がなかったですけど、段階としては良くなっていると思います」と振り返った。

 変化球の出来には「ゲームに入っても問題ないと思います」と確かな手応えを口にした。ゆっくり、慎重にではあるが、段階を上げていっている「平成の怪物」。開幕まで残り1か月弱。順調な仕上がりぶりをアピールする初のフリー打撃登板となった。

(Full-Count編集部)

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