大谷翔平の特大弾にチームメイトと観客から歓声&拍手「風もあると…」

フォトデーの撮影に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】
フォトデーの撮影に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】

右足首も懸念なし、フリー打撃後には一塁から三塁まで全力疾走

 エンゼルス大谷翔平投手が22日(日本時間23日)、フリー打撃で中堅バックスクリーンを越える特大アーチを放ち、チームメイトや観客席のファンから大歓声と拍手を受けた。

 ブルペン投球を行ったこの日は、マルドナドやリベラの両捕手、控え内野手バルブエナと同組でフリー打撃を行った。練習用フィールドではなく本球場で左腕の打撃投手と対峙。序盤はややタイミングが合わなかったようだが、2ラウンド目に右翼へ2本柵越えを放つと、徐々にエンジンがかかってきた。発射角度が大きく、青空へ高く突き抜けるような打球に、ファンは感嘆の声を上げていた。

 球場が大歓声に沸いたのは、4ラウンド目の最後、6スイング目だった。まっすぐセンターへ飛び出した打球はぐんぐん勢いを増すと、420フィート(約128メートル)先にそびえる地上約10メートルのバックスクリーンを軽々と越えるホームランとなった。打球を見送った大谷は笑顔で両手を挙げながらケージを出ると、ファンから大きな拍手が沸く中で、大興奮で迎えたバルブエナとハイタッチして喜んだ。

「良質の筋肉をつけるために練習中はこれを飲んでいるんだ」と練習前からアミノ酸BCAA入りのドリンクを仕込んでいたバルブエナだが、メジャー選手の中に入ると細身に見える大谷が隠し持つパワーには仰天せざるを得なかった。マンガのように目を見開いたビックリした表情で大谷に近づくと、「どうなっているんだ?」とばかりに右腕の二の腕を計るように触り、首を傾げるばかりだった。

 この日は合計30スイングで柵越えは6本。大谷は「風もあると思うんですけど…」と謙遜したが、ほぼ無風。「徐々に状態も上がっていると思うので、チームメイトと一緒に和気あいあいと楽しくバッティングできているのもいいんじゃないかと思います」と笑顔を見せたように、打撃の調子も上がっている。

 フリー打撃後には、トレーナーが見守る中で本塁から一塁、一塁から三塁までを全力疾走。オフに手術した右足首の状態も万全のようで、まったく問題ないというジェスチャーをしてみせた。

 オープン戦初先発は24日(同25日)ブルワーズ戦に決定。開幕に向けて、着実に状態は前進している。

【動画】右足首の状態も万全! エンゼルス・大谷翔平が一塁から三塁までを全力疾走!

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