3投手加入、野手はバレンティンのみ…2018年ヤクルトの外国人チェック

ハフはメジャー2桁勝利の実績あり、バレンティンはNPB8年目

 カラシティーは、190センチ、92キロの右腕。2012年ドラフト6巡目(全体198位)でロッキーズに入団。3年目に先発からリリーフにすると、以後、マイナーでの成績が安定し、ステップアップを遂げた。2016年にMLBに初昇格して19試合に投げたが、1勝0敗、防御率9.19と活躍できず。その後はカブスに移籍したが、MLBに昇格することなく昨年オフにリリースされた。100マイル近く速球があるとされる。AAA通算では1勝3敗23セーブ、防御率3.02。まだ26歳と若く、2015年までヤクルトに在籍したバーネット同様、NPBで成長することも考えられる。

 ハフは188センチ、98キロの左腕。2012年ドラフト1巡目(全体39位)でインディアンスに入団。それまでに2回ドラフト指名を蹴っている。マイナーでは先発投手として起用され、2009年MLBに初昇格するといきなり11勝8敗。しかし防御率は5.61だった。2013年からリリーフとなり、シーズン途中にヤンキースに移籍。その後ジャイアンツ、ドジャース、エンゼルスと渡り歩き、MLB通算25勝30敗0S、防御率5.17の成績を残している。

 奪三振は少なく、打たせて取るタイプの投手だが、被安打も多くWHIP(1イニング当たりの安打、四死球の走者数)はMLB通算で1.51だった。2016年からKBO(韓国プロ野球)のLGツインズで2シーズン投げて13勝6敗、防御率2.66。先発で起用されるだろうが、KBO同様、NPBに適応すれば活躍の可能性はあるだろう。

〇外野手
バレンティン 33歳 NPB7年 2589打706安217本539点 打率.273

 バレンティンは7年間のうち、故障で15試合しか出場できなかった2015年を除き、残り6シーズン全てで30本以上の本塁打を打っている。NPB記録の60本を打った2013年とまではいかないものの、今もNPB屈指の長距離打者だ。故障さえなければ活躍の可能性は高いだろう。

 昨年、球団ワーストタイの敗戦数を記録したヤクルト。復帰の決まった青木宣親や新外国人選手の活躍で、挽回できるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY