エ軍OB高橋尚成氏、大谷の赤ユニに「似合いますよ。似合わなかったのは…」

エンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】
エンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】

2011年にはデビュー時のトラウトとプレー「その時とざわつき加減が似ている」

 エンゼルスOBの高橋尚成氏が23日(日本時間24日)、米アリゾナ州テンピにある球団キャンプ施設を訪問した。“後輩”大谷翔平投手がグラウンドに姿を現すと、両手でハイタッチ。実戦デビューを翌日に控えた“二刀流”に「日本の実績を自信にしてやってもらいたい」とエールを送った。

 2010年に巨人からメッツに移籍した高橋氏は、翌2011年からエンゼルスでプレー。2014年に日本球界へ復帰し、2015年限りで現役を退いた後も、たびたびエンゼルスを訪問するなど交流は続いていたが、取材者としてのキャンプ地訪問は初めてだという。チームについて「明るいですし、みんな本当に温かいです。OBとしてここに帰って来れたことはうれしいですね。それもすべて大谷くんのおかげだと思うんで」と笑顔を見せた。

 チームカラーの赤を身にまとい、プホルスやトラウトら主力選手と交流する大谷の姿を見守り、「似合いますよ。やっぱり野球選手ってあれだけのプレーヤーになると、どこのユニホームを着ても似合う」と頼もしそうに頷いた。さらに「1人だけですよ、似合わなかったのは。松井(秀喜)さんだけですよ、赤が似合わなかったのは。少なくとも、僕もよく似合っているね、と言われましたから」と畳みかけ、爆笑をさらった。巨人時代の先輩・松井氏は、高橋氏が移籍する前年の2010年にエンゼルスでプレーしていた。

 大谷を取り巻く環境や雰囲気から、“ある時”を思い出すという。「トラウトが出てきた時、僕ちょうど一緒にやっているんですけど、その雰囲気にざわつき加減が似ているのかな、と思いますね」と、今やメジャーを代表するスーパースターの誕生時に思いを馳せた。

「これだけメディアに騒がれているわけですから、期待されるのは当然だと思う。それだけ認められているということ。日本の実績を自信にしてやってもらいたい。何勝するとか、どれくらい打つとかはやってみないと分からない。とにかく怪我がないように頑張ってもらいたいですね」

 メジャー時代は、予想外のハプニングやつまずきも「全ては経験」と前向きに捉え、異国で野球をプレーできる機会を享受していた高橋氏。“二刀流”実現を目指す大谷にも、真剣勝負から生まれる楽しみを求め、常に前向きにチャレンジしてほしいようだった。

(Full-Count編集部)

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