初登板の大谷翔平、“きれい”な直球が課題に? 相手打者「もっと制球すべき」

オープン戦で初登板を果たしたエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
オープン戦で初登板を果たしたエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

本塁打のブロクストンは「素晴らしい球」と称賛、スプリットにも高評価

 エンゼルスの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、米アリゾナ州テンピで行われたオープン戦のブルワーズ戦に初先発し、1回1/3を投げて2安打2奪三振1四球2失点(自責1)だった。2回には、キーオン・ブロクストンにレフトへのソロ本塁打を被弾。昨季20本塁打とブレークした27歳は「素晴らしい球を持っている」と称えたが、一方で大谷の“きれい”な真っ直ぐが課題になるとの声も上がった。

 制球に苦しんだ大谷は、初回先頭打者の打球を味方中堅手が見失う不運な二塁打で出塁させると、その後、暴投と捕手の悪送球が重なって1失点。2回にはブロクストンにレフトへの一発を浴びた。31球を投げてストライクは17球。1回1/3でマウンドを降りた。

 本塁打を放ったブロクストンは「スプリングトレーニングでこの選手がどう感じているのかや、彼の球が出来上がっているかどうか見極めるのは難しい」と指摘。一方で「彼は素晴らしい球を持っていると思う。間違いなく、彼にはMLBプレイヤーになる能力がある」として、「彼は良くなると思う」と話した。

 また、1回2死から見逃し三振に倒れたブレット・フィリップスは「初球のファストボールを仕留めるべきだった」としつつ、「僕がスイングしてファールにしたファストボールで、彼が『Ooooh!』と言うのが聞こえた。僕は『なんてことだ、あらゆる変化球がくるな』という感じだった」と打席を振り返った。

 昨季メジャーデビューを果たし、98打席で4本塁打をマークした23歳は、大谷の“課題”も指摘。「ファストボールは、もっと制球するべきかもしれない。今日は少しフラットだったからね。でも変化球は本当に良かった。彼には素晴らしくなれるチャンスがある」。ボールを手元で動かすことが主流のメジャーで、直球がきれいに伸びてくる大谷の「フラット(平坦)」な真っ直ぐであれば、より細かい制球が必要だという。ただ、ベストボールには「スプリット(フォーク)」を挙げ、「スプリッターは本当に良かった」とも明かしている。

 直球がフラットだったとの指摘を聞いた大谷は、登板後に「それはバッターの感想なので、僕はちょっとわからないですけど、状態をこれからもっともっと上げていけたらいいんじゃないかなと思っています」と振り返っている。課題を1つ1つ解決しながら、メジャーデビューを目指すことになる。


「打者・大谷」をレッズ投手が称賛

(Full-Count編集部)

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