大谷翔平の女房役、結果を急ぐ報道陣を制す「今日はまだ初登板。大丈夫」

オープン戦初登板を果たしたエンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】
オープン戦初登板を果たしたエンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】

二刀流右腕のマウンド姿には惚れ惚れ「打者に立ち向かう感じがいい」

 24日(日本時間25日)ブルワーズ戦で、エンゼルス大谷翔平投手とバッテリーを組んだマーティン・マルドナード捕手は、注目の初先発について「彼のピッチング能力に感心した。次回が楽しみだ」と話した。

 待望の“実戦デビュー”を飾った大谷は、最速156キロの速球を中心にフォーク、スライダー、カーブを披露。速球が高めに抜けたり、スライダーがゾーンから外れることもあったが、女房役は「ここから調整していけばいい。大丈夫」とうなずく。さらに「最初のブルペン投球に比べると、今日の投球は格段に素晴らしい。これからが楽しみ」と期待を寄せた。

 2回先頭ブロクストンに浴びたソロ弾に質問が及ぶと「いつかは打たれるんだから(笑)。速球が甘く入ったところを仕留められた。当然のこと」と一蹴。今後の課題や改善点の質問が相次ぐと「みんなは彼が打者を圧倒する姿を見たいんだろうけど、今日はまだ初登板。大丈夫」「これから調整すればいい。大丈夫」「全体的にはよかった。次の登板も大丈夫」と、結果にこだわる日米両国の報道陣に言い聞かせるように「大丈夫」と繰り返した。

 大谷が投げたボールそのものも褒めたが、何よりも目を引いたのが、ストライクゾーンを積極的に攻める姿勢だったようだ。「すごくいいよ。彼がマウンドで打者に向かう感じがよかった」と話すと同時に、「試合前に話していた目標=ストライクを投げることは達成した。ボール先行になる場面が多かったのは、ストライクゾーンを攻めた結果」と満足な様子だ。

 登板翌日となる25日(同26日)にもナギー投手コーチを交えながら、大谷と試合の内容を振り返り、シーズンに向けての改善点を検討する予定だ。「大丈夫」と言いながら、動じずに腰を据えてサポートしてくれるマルドナードは、大谷にとって心強い存在となりそうだ。

(Full-Count編集部)

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