打者・大谷翔平の「将来は明るい」 相手投手が称賛、打席の“風格”にも感心

エンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】
エンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】

1安打2四球1打点の“10割”デビュー、相手指揮官は「四球を選ぶいい仕事をした」

 エンゼルスの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)、米アリゾナ州ピオリアでのオープン戦・パドレス戦に「2番・DH」で出場し、1安打2四球1打点と打率&出塁率“10割“のスタートを切った。大谷と対戦したパドレスの選手は「彼の将来は明るい」と活躍に“太鼓判”を押している。地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」が報じた。

 大谷は初回、1死走者なしの場面で右腕ジョーダン・ライルズと対戦。初球のストライクを見送り、2球目は速球に空振りと2球で追い込まれた。それでも、ここから4球連続ボールで四球。初打席で出塁した。

 記事によると、メジャー7シーズンのキャリアがあり、昨季途中にロッキーズからパドレスに移籍してきたライルズは「誰もが彼のことを知っているんだ」と注目度が高いことに触れつつ、“MLB初打席”だった大谷について「どう見たって、そんな風には見えないけどね」と、すでにメジャーリーガーの“風格”を漂わせていることに感心した様子だったという。

 さらに、大谷のスイングの印象や特定のコースにボールを集めたことについて地元メディアに質問されると、「彼に注意を払い過ぎていたわけじゃないんだ。直球で出来るだけ押していこうと、自分自身のことを気に掛け過ぎていたんだ」と振り返り、「間違いなく、彼の将来は明るいよ」と今後の活躍を予想した。

 大谷は2打席目は左腕バウマンから四球を選ぶと、1死二塁で迎えた5回には右腕マリオットの初球をセンター前に痛烈にはじき返すタイムリー。全3打席出塁、1打点という結果でベンチに退いた。
 
 2007年には日本ハムでもプレーしたパドレスのアンディ・グリーン監督は「最初の2打席はほとんど打てる球がなかったと思う。うちの投手はいい球も投げたけど、失投もあった」と振り返りつつ「四球を選ぶいい仕事をしたし、センターにも安打を打って、彼にとってはいい日だったんじゃないだろうか」と話した。

 上々のデビューを米メディアもほとんどがトップ級の扱いで伝えている。打者・大谷の能力を早くも見せつける形となった。

(Full-Count編集部)

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