鷹新助っ人グラシアルが初対外試合で2安打 自ら犠打も決め「自信はある」

ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル【写真:福谷佑介】
ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル【写真:福谷佑介】

2回と8回に左前安打、5回無死二塁では自身の判断で送りバントを決める

 ソフトバンクの新助っ人ジュリスベル・グラシアル内野手が、上々の対外試合デビューを飾った。27日、宮崎のアイビースタジアムで行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」ロッテ戦に「8番・DH」で先発出場。来日して初の対外試合となったが、いきなり2安打をマークした。

 2回2死での第1打席では、ロッテの石川歩投手から左前安打を放って出塁。次の甲斐の打席で盗塁を試み、二塁にヘッドスライディングで突っ込んだ。アウトにはなったものの、積極的な姿勢を示した。8回の第3打席でも左前安打を放ち、一時は同点となる得点を演出。「初めての試合にしては感触は良かったと思う」と振り返った。

 この2安打以上に、周囲を驚かせたのは無死二塁で迎えた5回の第2打席だった。上林が中前安打で出塁し、ロッテの3番手・関谷の牽制悪送球で二塁へ進塁した。そして、1ボールからの2球目、キューバ人助っ人は、なんと送りバントを決めた。「キューバでもやったことはあるし、チームが勝つために何が出来るか、を考えてバントしたよ」。首脳陣からの指示ではなく、自らの判断だった。

 きっちりと一塁寄りの投手前に転がし「練習しているし、野球には必要なことだからね。練習してきているから、ある程度の自信はあるよ」と語ったグラシアル。この新助っ人の働きには、工藤公康監督も「初めて対戦する投手で、順応性を見せてくれて嬉しい。チームのため、勝つために考えてくれて、負けているゲームでバントして何とかしようと思ってくれるのはありがたいこと」と称えるばかりだった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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