元Gマイコラス、米復帰は「最も重要な選択」 日本での成功を「再現できる」

巨人への移籍は「十分に情報を集めた上での決断」

 来日前には、パドレス、レンジャーズで37試合登板(10先発)、4勝6敗、防御率5.32という実績しかなかった右腕。2014年オフに巨人行きを決断したことで、運命は大きく変わった。 

 記事の中でマイコラスは「浮き沈みが激しい選手だったよ。安定とほんの少しの給料アップを求めていたんだ。貯金をして、家族と生活し始めていたんだ。身の回りのことをいくつか整理できれば、長い目で見ても大丈夫だろうと思っていたんだ。最悪のシナリオとしては、1年間向こう(日本)に行って、良いお金を貰って、こっちに復帰した時に以前と同じ立ち位置となっていたらってことだったね」と振り返っている。 

 日本行きは“ステップアップ”でなければ意味がないというのだ。実際、1年目の2015年に活躍したところで米球界に戻るという選択肢もあったが、マイコラスは2年契約で巨人に残留し、結果を残し続けた。 

 そして、高い評価を得てカージナルスに移籍。同紙は「ジャーニーマンは、引っ張りだこのFAとなった」と紹介した上で、右腕が「野球人生における最も重要な選択だった。だから、十分に情報を集めた上での決断をしたんだ。このスポーツにおいて、シーズンの長さやそれにかかる人生の時間を踏まえた上で、自分自身と家族がほんの少しでも心地よく過ごしていけるなら、プレー自体もしやすくなるのかもしれないね。インチ程度の些細なことかもしれないけど、こういったインチ程度のものが積もりに積もって、大きな影響へとなっていくんだ。そうやって、自分は故郷を誇りに思わせてくれるんだ」と話したことも伝えている。 

 日本であらゆることを学び、レベルアップして、メジャーに返り咲く――。もっとも、3年前の決断がプラスとなったのは、日本の文化を受け入れ、日本の野球を尊重し、努力を重ねて結果を残した本人の姿勢があったからこそだろう。 

“メジャー再挑戦“を果たす右腕の成功をカージナルスファン、そして日本のファンが願っている。 

(Full-Count編集部)

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