最速154キロの鷹19歳左腕が血行障害から這い上がりA組昇格! 1軍サバイバルへ

斗山ベアーズ戦に登板したソフトバンク・古谷優人【写真:福谷佑介】
斗山ベアーズ戦に登板したソフトバンク・古谷優人【写真:福谷佑介】

2016年ドラフト2位・古谷優人が加治屋蓮とともに3日の阪神戦からA組に

 ソフトバンクの期待の若手、2016年のドラフト2位・古谷優人投手が、オープン戦が始まる3月3日の阪神戦(ヤフオクD)から1軍メンバーが集うA組に昇格することになった。1日に行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」の斗山戦に登板し、2回無失点と好投。試合後、加治屋蓮投手とともにA組への昇格が決まった。チームはキャンプを行なってきた宮崎を斗山戦後に離れ、福岡への帰路についた。

 1軍クラスでは初の対外試合登板となった古谷。斗山戦の5番手として8回からマウンドに上がった。「悔いが大いに残った試合になりました。安定感を求められているのに、ストレートが入らずに苦しい投球になった」と反省ばかりが口を突くピッチングとなったが、斗山打線を無失点に封じた。

 いきなり先頭打者に左前安打を許したが、続く打者を二ゴロ併殺に打ち取り、次打者を一ゴロに抑え、結果的に3人斬り。2イニング目は、先頭打者にこの日最速タイとなる148キロを投じ、最後は空振り三振に。2人目に四球を与えたが、続く打者を遊ゴロ併殺打に切り、試合を締めた。2回1安打1四球の無失点投球だった。

 昨秋に発覚した胸郭出口症候群による血行障害や、下半身の軽い故障で、リハビリ組でキャンプインを迎えた左腕。キャンプ中盤にB組に合流すると、バッティングピッチャーや紅白戦などでアピールし、宮崎最終日のこの日、対外試合登板のチャンスが巡ってきた。内容は満足いくものではなかったが、きっちり無失点とアピール。「オープン戦に入るまでにA組に上がりたい気持ちがあった」との思い通りにA組昇格を掴んだ。

 3日からスタートするオープン戦では、1軍生き残りをかけたアピールの日々となる。現時点でのチーム事情を考えれば、古谷は中継ぎとして起用されていくことになる。狭きホークスの1軍への門。最速154キロを誇る期待の左腕は、これを突破することは出来るか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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