投打で熾烈な1軍争いが“開幕” 鷹・工藤監督「代わり得るということは頭に」

ソフトバンク・古谷優人がA組に昇格【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・古谷優人がA組に昇格【写真:福谷佑介】

笠原、寺原がB組、加治屋、古谷がA組へ

 ソフトバンクは1日、宮崎・アイビースタジアムで「球春みやざきベースボールゲームズ」の斗山戦を戦い、2月1日からのキャンプ、そして練習試合3試合の日程を全て終え、1か月ぶりに戻る福岡への帰路についた。練習試合3試合目となった斗山戦は、すでにチームを離れている侍ジャパン組に加え、内川聖一、松田宣浩らも出場を免除され、試合中に球場を後にした。

 斗山戦では先発の石川柊太が初回にいきなり失点するなど、イマイチな内容。開幕ローテ入りを狙う右腕の課題の残る内容に、工藤公康監督は「悪くはなかったけど、変化球でストライクが取れないとね。課題をクリアしないといけない」と苦言を呈していた。

 石川以降に投げた笠原、二保、加治屋、古谷の4投手は無失点リレー。試合後には、笠原と右膝違和感を訴えていた寺原のB組降格、加治屋と古谷のA組昇格が決まった。石川が争う先発ローテだけでなく、リリーフ陣の開幕1軍争いも熾烈になっており、指揮官は「(リリーフで)頭の中で決まっているのは4人ですかね。すぐに下でとはならない投手もいるし、1試合うまくいかないことで下でやってもらうことになる投手もいる」と、選手を振り落としにかけていくことを予告した。

 打線では主力が不在の中で、吉村が2安打する一方、城所や福田、高田といったサブ組に当たりがなく、指揮官は「ずっとA組でやってきたから、打てなくてもいいわけじゃなく、代わり得るということは頭に入れてオープン戦をやってほしいと思う」。3日の阪神戦からオープン戦がスタート。12球団イチ厳しい1軍枠争いが、本格的にスタートする。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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