田中将大4失点にNY紙「ファンをうろたえさせる」も…新監督は「問題ない」

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

今季オープン戦初先発で苦戦、ブーン監督は「ベテラン選手の真のキャンプ登板」

 ヤンキースの田中将大投手は2日(日本時間3日)、ブレーブス戦でオープン戦初めてのマウンドに上がり、1回1/3を4安打4失点1奪三振1四球と苦しんだ。初回に超有望株のロナルド・アクーニャJrに2ランを被弾。いきなり3点を失うと、2回にもタイムリーを浴びて降板となった。それでも、開幕投手候補の1人である右腕に対する信頼は揺らがず、アーロン・ブーン新監督は「問題ない」と話している。

 田中は初回、カマルゴに適時二塁打を浴びると、続くアクーニャに高めに浮いた速球を捉えられ、痛烈な打球でセンター右へと飛び込む2ランを被弾した。2回には先頭デッカーにライトへの二塁打を許すと、1死からライリーにセンターへの二塁打を浴びて4失点目を喫し、降板となった。

 アクーニャに被弾を許した場面をはじめ、ボールが高めに浮き、本人も試合後に制球が良くなかったと振り返った“今季初登板”。地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「マサヒロ・タナカがヤンキースファンをうろたえさせる」との見出しで伝えているが、指揮官は心配していないようだ。

 記事の中で、ブーン監督は「彼はファストボール(速球)で攻めていた。またいくつかのことに取り組んでいた。ベテラン選手の真のスプリングトレーニング登板だったと思う」と話した上で「第一歩は問題ない」と明言。右腕が取り組んでいることを理解し、不安を一蹴した。

 また、同紙はスカウトの見方も紹介。「彼はゾーン高めに投げていた。キレもなかった」としつつ「そんなに心配しているわけではない」と話していたという。そのスカウトは、田中の速球が88~89マイル(約142~143キロ)だったと明かした上で「もしこれが2試合以上続けば、懸念が生じ始めるだろう」としている。

 まだ初の実戦マウンド。開幕には合わせてくると新指揮官は信じているはずだ。ただ、田中自身はルイス・セベリーノとの“一騎打ち”となる開幕投手への意欲も見せているだけに、オープン戦で結果も残していきたい。

(Full-Count編集部)

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