「米国でも十分やれる」豪監督も驚いた6連続K 千賀は「最も優れた投手の1人」

オーストラリア相手に圧巻の投球をみせた侍ジャパン・千賀滉大【写真:Getty Images】
オーストラリア相手に圧巻の投球をみせた侍ジャパン・千賀滉大【写真:Getty Images】

全てのアウトを三振で奪う完全投球、千賀に絶賛の声「これから才能が開花していく」

 驚愕のピッチングを披露した。3日、ナゴヤドームで行われた「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018 日本vsオーストラリア」。野球日本代表「侍ジャパン」で最もセンセーショナルな輝きを放ったのは、先発マウンドに立ったソフトバンクの千賀滉大投手だっただろう。

 初回、先頭のジョージから空振り三振を奪うと、そこから3者連続の空振り三振。2回も4番のキャンデラス、続くニルソンを空振り三振に仕留めると、最後はデサンミゲルを外角へのスライダーで見逃し三振に。衝撃の6者連続三振。投げた2回の全てのアウトを三振で取る異次元の投球だった。

 球場のスタンドからどよめきが起きた千賀の投球。衝撃を受けたのは、この日の対戦相手で6連続三振を食らったオーストラリアサイドも同様だった。オーストラリア代表を率いるアメリカ人のスティーブ・フィッシュ監督は試合後、千賀への率直な驚きを口にした。

 1990年代後半にはエンゼルス傘下でプレーしていたキャリアを持つフィッシュ監督は「千賀は本当にいいものを持っている投手だ。私が今まで見てきた中でも優れた投手の1人。これからもさらに成長し、才能が開花していくのではないかと思う」と右腕の投球を称賛した。

 さらには「もし彼にその気があるのならば、十分にアメリカでもやっていけると思う。本当にいいボールを持っているし、変化球も素晴らしい。凄い選手だと思うし、いきなり先発して6つ三振を連続して取るなんていうことは、とても凄いことだと思うよ」としたフィッシュ監督。千賀は将来的なメジャー挑戦の願望を持つ。果たして、メジャーのマウンドに立つ日は近い将来やってくるだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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