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カープの強さの秘密、“凄腕仕事人集団”に迫る 劇的効果生んだ“改革”とは

2年連続でセ・リーグを制覇した広島東洋カープ。強さを支えるのは抜群の育成力がまず挙げられるが、故障者と離脱者の少なさというものも大きな理由の1つだろう。

劇的な効果を生んだリハビリプロセスの“改革”とは

 実際にプロスポーツの世界では肉離れなど筋肉系のトラブルはつきものだが、広島の選手には近年あまり起きていない。理由はリハビリのプロセスにおける改革だった。

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「故障した選手の復帰までのプロセスには2つの軸が存在します。時間軸と回復軸です。だいたい復帰まで25%くらいまでの時期は可動域などの改善をテーマとしを回復し、筋力などの再教育をする。そのあとに持久力を高めていき、。そのあとは実戦的なスキルのトレーニングに入る進んでいきます。そこからそして実戦復帰という流れです。決定的なのは4段階のうち3番目のアスレチックリハビリテーションです。そこが抜けていたんですね。

 球団の理解もあり、01年から03年までアメリカやドイツを視察させてもらって、僕らにはそこが抜けていることを痛感しました。今は当たり前の事ですが、怪我をして基本的な動作や筋肉を戻なければならないのに、捻挫してある程度動けるようになったら、すぐに実戦へ、という流れでした。そうした中、全体のバランスを考えて基礎的な動きを戻すことをテーマとしてを考えた。復帰プロセスを改善したことが、ケガ予防にもつながりました。アスレチックリハビリテーションを重視する事により、多くの部分で良い方向に進み始めましたし、始めてから良くなった。その大事さに気かされました」

 00年までの広島では故障者はリハビリ後、怪我の完治をもって実戦に復帰していた。しかし世界の最先端のトレーニングと治療の現場を視察したことで、故障部分の完治後に、早期復帰と故障再発防止のための「アスレチックリハビリテーション」を取り入れた。その効果は抜群だったという。

「それまでは肉離れして、復帰しては、また肉離れという繰り返しだったんですよ。アメリカとドイツで色々見てきたことで、その理由がわかった。アスレチックリハビリテーションをリハビリに組み込んだら、ハムストリングの怪我に関しては約9割減少しました。ハムストリングに関しては運動連鎖がポイントなんです。動作は骨盤からスタートして、中臀筋(ちゅうでんきん)からハムストリングという具合に連動していきます。太もものケガが多い選手はこの動作がハムストリングから始まります。太もも裏に最初に力が入ってしまいます。この連動性が回復していないのに、ちょっと回復したから実戦トレーニングに戻しても、結局、連鎖が崩れているんで再発してしまう」

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