中後悠平、開幕メジャーならずも…投手コーチ「シーズン中もチャンスある」

ダイヤモンドバックス・中後悠平【写真:田口有史】
ダイヤモンドバックス・中後悠平【写真:田口有史】

悲願のメジャーデビューへ「彼には十分な武器がある」…平野からは「お互い頑張ろう」

 ダイヤモンドバックスの中後悠平投手が10日(日本時間11日)にマイナーキャンプ降格を告げられた。2年連続で招待選手としてキャンプに参加も、開幕メジャーはならず。それでも、2015年オフにロッテを戦力外となってから米球界で挑戦を続ける左腕は「これで絶対メジャーに上がれないというわけじゃない」と前を向いた。

 中後はこの日の朝、投手コーチからマイナーキャンプ行きを告げられたという。その後、“同僚”の平野佳寿投手からは「お互い頑張ろう」と声をかけられた。ここまでオープン戦2試合に登板し、3回6安打4失点、防御率12.00。この他、アリゾナ州立大学との練習試合で1/3を投げて1四球4安打2失点と乱れるなど、3試合に登板して2試合で失点していた。

 それだけに、本人は「ある程度分かってました。前回のピッチングが僕自身悪かったし、結局3試合しか放れてないですけど、3試合中2試合打たれましたしね」と淡々。そして「これで絶対メジャーに上がれないというわけじゃないので。ここからマイナーのシーズンでいい結果を残すためにまたしっかりやっていくしないですね」と話した。

 本人が話したとおり、メジャーへの道が閉ざされたわけではない。マイク・ブッチャー投手コーチは中後について、「彼はマイナーに落ちたが、まだまだ注目はしている。ルーティンを作って、いい仕事ができるように頑張ってもらいたい」と話し、「(オープン戦では)数回しかチャンスがなかったが、シーズン途中でもまたチャンスはある」と期待した。

 変則的なフォームから繰り出すスライダーは、間違いなく大きな武器。それをどのように生かしていくかがテーマとなる。同投手コーチは「彼には十分な武器があるが、カウントをうまくコントロールしないといけない。そこが課題だ」と話した。3年目で悲願のメジャーデビューへ。また着実に結果を残していくしかない。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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