マリナーズGMに独占取材 イチロー起用法を明言「レギュラーとしてプレー」
もう1人のレジェンド、野茂の記念すべき瞬間も目撃
ディポトGM自身は、投手としてインディアンス、メッツ、ロッキーズで8年プレーした。33歳を前に現役を退いただけに、44歳を迎えてもなお、プレーし続けるイチローの姿に「彼の柔軟性と運動神経は衰えない。44歳という年齢を考えると信じられないことだが、医療的な検査をしてみても、彼の体はまるで今よりも20歳若いように見える。彼はまだフィニッシュラインにはたどり着いておらず、まだまだ先は長い」と感嘆の声を抑えられない。
史上30人目の通算3000安打を達成し、殿堂入りは確実と言われているイチローのシアトル帰還を演出したディポトGM。入団会見では終始感慨深げな表情を浮かべていたが、実は日本が誇るもう1人のレジェンドの記念すべき瞬間にも立ち会った経験がある。1995年6月2日。ドジャース野茂英雄がメジャー初勝利を飾った試合で、対戦相手メッツの2番手として8回のマウンドに上がっていた。当時を振り返り、「ノモの独特なトルネード投法と凄まじいフォークはよく覚えている。1995年は圧倒的だったし、そこから数年ナ・リーグを代表する投手の一人だった。そんな彼の初勝利に立ち会えて、うれしく思うよ」と笑顔を見せた。
メジャー最年長野手イチローを擁するマリナーズは今季、2001年以来となるプレーオフ進出を果たすことができるのだろうか。ディポトGMはその歴史的瞬間を心待ちにしている。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)