広島菊池が目指す「最強の2番打者」 こだわるのは「1試合1試合の貢献度」

不本意だった昨季の打撃、今春は再構築に励む

 今季も「最強の2番打者」を目指すべく、キャンプでは昨季はやや不本意な成績で終わった打撃の再構築に取り組んだ。キャンプ序盤はフリー打撃でも軽打を繰り返し、右打ちを徹底。中盤あたりから一転して豪快に引っ張る打撃も見せ、サク越えするパワーも見せた。

「ずっと右打ちや進塁打ばかりでは、ピッチャーも怖くないと思うので、時には強振して大きいのも打てるところを見せておく必要がある。いつでも振れる準備はしておかなければいけない」

 打撃練習では、特注の細長いバットを使い、外野に置かれたティー打撃用のネットを狙って打つ、変則的なロングティーも行った。高さ2メートル、幅1メートル程度のネットに、ミートするだけでも大変そうなバットでホームベース付近から打った打球が、かなりの確率で的中していた。

「2番という縛りもあるちょっと難しい場所で、いかに貢献できるかを考えている。バントや進塁打、時には打つこともあるだろうし、その1試合1試合の貢献度を今年は意識してやりたい」

 リーグ3連覇を目指すチームで、個人成績に関しての数字はあまり気にしない、という菊池だが、14、16年に記録したハイアベレージを残せる実績に加え、ケース打撃にも対応する広角的な打法が進化すれば、タイトルも視野に入ってくるはずだ。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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