ベテラン勢は盗塁数を伸ばせるか? 中日・荒木は史上8人目の400盗塁へ

中日・荒木雅博【写真:荒川祐史】
中日・荒木雅博【写真:荒川祐史】

福本豊は前人未到の1000盗塁を記録、2位以下に400個差をつける

 盗塁は、NPBの主要タイトルになっているが、他のタイトルと異なり、打撃力は一切関係なく、脚力、走塁技術によって生み出される数字だ。

NPBの盗塁5傑。

1福本豊 1065盗塁
2広瀬叔功 596盗塁
3柴田勲 579盗塁
4木塚忠助 479盗塁
5高橋慶彦 477盗塁

 阪急で活躍した福本豊が、南海の広瀬叔功に469個差をつけて断トツのトップ。福本は1972年に106盗塁しているが、これはその時点でのMLB記録(104盗塁)をも上回っていた。この5人は総て昭和の時代に活躍した選手。平成になってから盗塁数は減少している。

 これは、ほとんどの投手がクイックモーションをするようになり、捕手との連携で盗塁を阻止するようになったことが大きい。またセイバーメトリクスでは、盗塁死は大きなダメージとされ、近年は、盗塁の価値が相対的に小さくなっている。このことも影響していると考えられる。

 NPBでは200盗塁から50刻みで表彰される。

 1000盗塁は福本豊だけ。550盗塁以上は3人。450盗塁以上は6人、現役選手が加わってくるのはこれまで7人がクリアしている400盗塁からだ。

〇400盗塁 過去7人
荒木雅博(中)378盗塁 残22盗塁 (5盗塁)
松井稼頭央(西)362盗塁 残38盗塁 (0盗塁 楽天)

 荒木はNPB歴代11位の378盗塁。あと3盗塁で歴代10位の赤星憲広に並ぶ。昨年2000本安打をクリアした荒木だが、今季はどこまで走るか。松井は362盗塁に対し盗塁死はわずか80、盗塁成功率は極めて高かったが、昨年は1度盗塁を企画して失敗している。42歳のシーズンだが、西武に復帰して心機一転、奮起してもらいたい。

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