渡米3季目へ期待高まる前田健太、ドジャース監督称賛「とても効率的な投球」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

初回にボークで失点も6回途中1失点の好投

 20日(日本時間21日)のアスレチックスとのオープン戦で6回途中1失点と好投したドジャース前田健太投手。開幕へ上々の仕上がりを見せた右腕をデーブ・ロバーツ監督も高く評価した。 

 カーショー、ウッドに続く開幕ローテ3番手を任されることが正式に決まった前田。この日は初回先頭打者にいきなり中越え三塁打を浴び、直後にボークで失点したものの、その後は安定感のある投球を披露した。最速92マイル(約148キロ)のストレートに多彩な変化球を交えて5回まで相手打線を2安打1失点に封じる力投。6回の先頭打者にヒットを浴びたところで降板した。自身今オープン戦最多の71球を投げ、3安打3奪三振1失点。防御率は2.19となった。 

 試合も8-2と勝利し、前田はオープン戦2勝目を記録。試合後、指揮官は「スプリットチェンジもいい感じできている。彼はとても効率的な投球をした」と称賛し、「速度も上がっているし、スライダーも良かった。75球まで投げさせたかったので、いい調整になったはずだ」とここまでの仕上がりを高く評価した。 

 昨季は渡米から2年連続で2桁勝利を挙げたものの、不安定な登板もあり、防御率は4.22と悪化。イニング数も伸ばせなかった。一時は救援に回り、プレーオフでも先発ローテに入れず。それでも、勝利の方程式としてチームのワールドシリーズ進出に大きく貢献した右腕は今季、再び先発として大きな期待を寄せられている。 

 3シーズン連続の2桁勝利だけでなく、過去2年以上の成績を残せるか。勝負の3年目に注目だ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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