中日・鈴木翔、開幕ローテに“当確”点灯も自省「今日は自信にはならない」

中日・鈴木翔太【写真:荒川祐史】
中日・鈴木翔太【写真:荒川祐史】

ソフトバンク戦で6回で2被弾も3失点にまとめる

 中日の鈴木翔太投手が、開幕ローテ入りを大きくたぐり寄せた。21日、ヤフオクドームで行われたソフトバンクとのオープン戦に先発。6回を投げて2本塁打を浴びたものの、3失点にまとめた。

「バッターとしっかり勝負できてよかった」と、この日の登板を振り返った右腕。初回、1死から上林に右翼線への三塁打、柳田に左越えの適時二塁打を許して先制点を与えたが、最少失点で切り抜けた。4回にデスパイネ、6回には内川にソロを浴びるも、走者を背負いながら粘り強く投げ、強力ソフトバンク打線を3点に抑えた。

 ストレートは140キロ台中盤をマークし、今季新たに取り組んでいるチェンジアップでも三振を奪った。3月13日の西武戦(小牧)では6回を無失点に抑えながら、6個の四球を与えていたが、この日は1四球にとどめ、「真っ直ぐは指にかかっていたし、チェンジアップでタイミングを外すことができた。走者を出してから、ホームに返さないようにとギアを上げていきました」。

 ただ、2本のソロ本塁打を浴びた点には、反省が残った。2本ともが、早いカウントでコースを狙ったボールが甘く入ったところを痛打され、「ホームラン2本打たれたのがいけない。抜けて真ん中にいった球を打たれた。そういう入り方をしてはいけない。3点取られているので、納得はできないですね」。そう語る表情に、笑顔はなかった。

 とはいえ、開幕ローテ入りは、ほぼ確実となったようだ。試合後、森繁和監督は鈴木翔について「計算している。ずっと計算しているよ」と話し、“当確ランプ”が点灯。「今日は自信にはならないです。いいバッターにはホームランを打たれているので」という鈴木翔。王者相手に見つけた課題を解消し、シーズン開幕へ向かっていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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