呉昇桓がオープン戦初登板 ビザ手続きで調整遅れも7球で3者凡退

カージナルスからブルージェイズへ移籍した呉昇桓【写真:Getty Images】
カージナルスからブルージェイズへ移籍した呉昇桓【写真:Getty Images】

フィリーズ打線を物ともせず、指揮官絶賛「素晴らしい」

 今季からブルージェイズに移籍した元阪神の呉昇桓投手が21日(日本時間22日)、フィリーズ戦でオープン戦初登板に臨み、1回をわずか7球で3者凡退とした。カナダのテレビ局「CBC」公式サイトによると、呉が投げた7球は全てストライクで、ギボンズ監督は「素晴らしい」と絶賛したという。

 この日、呉は5回に3番手として登板。先頭フランコを補邪飛とすると、続くサンタナを三ゴロ、アルテールを空振り三振とし、フィリーズ主軸をわずか7球で3者凡退とした。記事によれば、ギボンズ監督は「初登板でも切れがあった。それぞれの球種を知り尽くしているのだろう。肩の状態がよければ、メカニックも本当に素晴らしいし、スムーズだ」と高評価したという。

 呉のオープン戦初登板が遅れたのには理由がある。契約が2月末にずれこんだため、就労ビザの発給手続きのためトロントへ行かなければならず、前日20日(同21日)の夜にキャンプ地でチームに再合流したそうだ。

 この日の投球について「マウンドですごく感覚がよかったよ」と呉自身も満足な様子。実戦は数多く積んではいないが、「ライブBPやブルペン投球でここまで準備ができた。このまま調整を続けていきたい」と新天地での開幕に向けて意気込んだ。

 オフにFAだった呉は2月26日(同27日)にブルージェイズと1年200万ドル(約2億1900万円)の契約を結んだ。ブルージェイズでは若き守護神オスナにつなぐセットアッパー役が期待されている。韓国、日本、アメリカでプレーしたベテラン右腕が、今度はカナダで圧倒的なピッチングを見せつける。

(Full-Count編集部)

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