ホークス、先発陣は不安だらけ 工藤監督「何とか手を打たないといけない」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

24日の広島戦は逆転勝利も、先発の武田が6回4失点と課題露呈

 24日、ソフトバンクは6対5で広島に逆転勝ちし、ヤフオクドーム最後のオープン戦を白星で飾った。しかし、先発の武田翔太が満塁弾を浴びるなど、東浜巨、バンデンハークに続いて課題を露呈。右上腕の張りを訴えた千賀滉大を含めて、先発陣は不安だらけだ。

 当初、開幕第3戦に投げる予定だった武田を中田賢一と入れ替え、開幕第2戦に登板させることになったソフトバンク。オープン戦最終登板も25日のマツダスタジアムから、この日のヤフオクドームに変更したが、開幕カードで投げる本拠地のマウンドで不安を残す結果となった。6回を投げて4失点。丸佳浩に満塁弾を浴びた3回以外は「0」を並べたが、5回までに98球を要するなど、終始制球に苦しんだ。

 東浜が6回5失点、バンデンハークが4回0/3を4失点、千賀は上腕の張りで3回降板、そして武田が6回4失点と、先発陣がオープン戦最終登板でそれぞれに課題を残した。「何とか手を打たないといけない。投げてもらわないといけない人たちにしっかり調整してもらえるように動こうかなと思う」と工藤公康監督も不安を隠せなかった。

 開幕まであまり時間はない。1週間を切っており「ボクだけでなくコーチ陣もみんな危機感をもってくれている。開幕から(みんなが)絶好調でなきゃいけないというわけではないが、いい状態にはしたい」と、残り少ない時間で首脳陣が総力をあげて先発陣の調整に取り組む覚悟を示した。

 一方、打線は左腕のジョンソンに苦しみながらも2番手のジャクソンを攻略し、松田宣浩の3ランで逆転に成功。柳田悠岐がマルチヒットで1打点、内川聖一も2打点を挙げるなど、中軸は好調を維持している。工藤監督も「集中した1イニングの攻め方ができている」と打線に関しては心配はしていない。25日は広島に場所を移してのオープン戦最終戦。先発が予定されている中田賢一には、せめて不安を残さない投球が期待される。


24日に開催されたソフトバンク対広島オープン戦、ハイライト動画(視聴可能期間:3月24日~4月23日)

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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