平野佳寿はDバックス救援の柱に? 指揮官「ヨシは我々が求めている状態に」

ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:田口有史】
ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:田口有史】

インディアンス中軸を3者連続K、徐々に適応するDバックス平野

 23日(日本時間24日)のオープン戦でインディアンスの強打者を3者連続三振に仕留めたダイヤモンドバックス平野佳寿投手。ここまでオープン戦8試合に登板し、少しずつメジャーの野球への適応を見せている。渡米1年目を迎えている右腕はどのような心境で野球に取り組んでいるのか。球団公式サイトが特集している。

 平野はこの日、1-4と3点を追う7回に登板。3番ラミレス、4番ブラントリー、5番エンカーナシオンというクリーンアップを3者連続三振に仕留めた。この試合まで3試合連続でソロ弾を被弾していたが、4試合ぶりに零封。オープン戦デビュー直後は2試合連続で複数安打を浴びていたが、ここ6試合はいずれも1安打以内に抑え、三振を奪う場面も増えている。

 オープン戦をこなすにつれて少しずつ適応し始めている右腕について、球団公式サイトは「ヒラノはDバックスでの居心地の良さを感じ始めている」との見出しで特集記事を掲載。本人の心境を紹介している。

 平野は記事の中で「チームメイトはとても親切ですし、彼らはためらうことなく自分に接してくれます。とても居心地がいいです」とコメント。また、毎試合、多くのことを吸収しているようで、「ミスをすれば、間違いなく仕留められます。当然ながら初めて対戦する打者が相手になるので、ヒットを打たれても、アウトを奪えても、毎打席で自分は学ぶことができています」とも語っている。

 一方、記事ではトーリ・ロブロ監督が最近のオープン戦後に「いいボールを投げていたよ。アグレッシブな直球にいい変化のスプリット。スライダーも何種類か投げていると思うが、彼は(スライダーにも)非常に熱心に取り組んでいるね」と評価したことも紹介。ボックスバーガー、ブラッドリーとのクローザー争いに関しては「安心感と実力を(クローザーには)求めているが、彼ら3人ともにいいものを持っている。全員にそれぞれの役割を居心地よく感じてもらい、そして実力を発揮して欲しい」と語っている。

 指揮官は記事の中で「ヨシは我々が求めている状態にピッタリときている。一つ一つのアウトから自信をつけている。シーズンが始まるまでに、さらなる好投を見たいね」とも話しており、平野に対して大きな期待を抱いている様子。ここまで防御率6.75ながら、WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched、1イニング平均で与四球+被安打で許した走者数)は徐々に減少。今月に入ってからの6試合に限れば、0.67と際立った数字を残しており、ここからさらに好投を続けていけば、レギュラーシーズンでも勝負所で起用される可能性は高い。

 34歳のベテラン右腕はこのまま調子を上げてメジャーで飛躍を遂げることができるか。その活躍が期待される。

(Full-Count編集部)

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