ドラ2西村、日ハムルーキーで唯一開幕1軍内定「自分の仕事をできるように」
吉井コーチは「マウンドでの思い切りの良さ」評価
日本ハムのドラフト2位ルーキー西村天裕投手25日、本拠地で行われたヤクルト戦で2点リードの9回に登板。1安打無失点に抑えて、初セーブを挙げた。試合後開幕1軍入りが内定した。
簡単に2死を奪った後に四球と単打で一、二塁とされたものの、鵜久森から直球で空振り三振を奪い、3-1のゲームを締めた。
「最後のボールは良かったです。真っすぐでファウルや空振りを取れたことは収穫。変化球はもうちょっと安定させたいですね。無駄なランナーを出さず、完ぺきに抑えたかったです」。試合後、NTT東日本出身の24歳右腕は冷静に自己分析した。
前回登板した20日の巨人戦(東京ドーム)では先頭打者の打球を左膝に受けて緊急降板。この日は中4日の登板だった。「ドキドキしました。東京ドームでのことがあったので、久しぶり感がありました」と振り返ったが、マウンドではそんな素振りを微塵も見せず、強気に攻めた。
キャンプは2軍でスタートし、実戦で投げるたびに評価を上げた。吉井理人投手コーチは「マウンドでの思い切りの良さ」を買っている。
日本ハムのルーキーで唯一の開幕1軍切符をつかんだ西村は「うれしいです。しっかり自分の仕事をできるように頑張ります」と力を込めた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)