国境越え愛された川崎宗則 MLB公式が惜別特集「寂しいよ」「忘れない」

伝説のインタビュー「アイ・アム・ジャパニーーーーーズ!」

 そして、打者としての活躍する動画も紹介した後には、いまや伝説となっているスピーチ、インタビューの数々にもスポットライトを当てている。

 その1つは、ブルージェイズ時代の2013年5月26日のオリオールズ戦でサヨナラヒットを放った後のヒーローインタビューで、「マイ・ネーム・イズ・ムネノリ・カワサキ! アイム・フロム・ジャパン! アイ・アム・ジャパニーーーーーズ!」と絶叫し、ファンのハートを鷲掴みにした。印象的な選手に贈られる「GIBBY賞」にも輝いたこのインタビューを、名シーンとして紹介している。

 カブス時代のスプリングトレーニングでのアスレチックス戦で3ランホームランを打った後に、ベンチで無視されるメジャー恒例の「サイレント・トリートメント」を受けるシーンも紹介。ベンチのチームメートはあえて冷淡に出迎え、時間差で祝福。特集内では「彼は気にしたのか? ノーだ。なぜなら、ムニの心は強いからだ」と記されている。

 英会話の上達ぶりとともに、飛び出す独特のジョークも冴え渡っていった川崎。テレビ局のインタビュー動画も紹介しているこの特集の最後は、“あの”忘れがたい名言で締めくくられている。

 2015年、ブルージェイズがレンジャーズを下してリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた直後のスピーチだ。「ただバットを振れ、ただ投げろ、ただキャッチしろ。みんな、何も考えるな。ただ勝つんだ!」とジェスチャーとともに熱弁を振るった川崎の動画とともに「我々は寂しいよ、ムニ。しかし、我々は、あなたのとても重要な野球の秘訣をいつまでも忘れない」と別れを惜しんでいる。

 メジャーでどこまでも愛された男、川崎宗則。“ムニ”が残してきた数々の伝説は、アメリカのメディアとファンにとって、いつまでも忘れることのない、唯一無二のものとして残り続けるだろう。

【動画】 「この動きを見よ!」メジャーで愛された川崎、ファンを魅了した“キレキレダンス”

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