パは先発左腕が不足? 近年の規定投球回到達に見る左投手の現状

パ全体で先発左腕不足のように見えるが…

 この結果だけ見ると、パ・リーグ全体で先発左腕不足のように見えるが、和田投手、塩見投手、辛島投手といったこの5年間で規定投球回に到達したことのある投手や、昨季100イニング以上を投げた加藤貴之投手(北海道日本ハム)、松葉貴大投手(オリックス)などもいる。松葉投手は昨季133.1イニングを投げており、わずかに10イニング弱届かないだけだった。

 また今季は田嶋大樹投手(オリックス)、齊藤大将投手(埼玉西武)といった即戦力左腕がプロ入り。特にオリックスの田嶋投手は最速152キロを記録するストレートとスライダーを武器に“社会人ナンバー1投手”と呼ばれた。プロ入り後は、3月10日の巨人とのオープン戦で5回2失点に抑えるなど、開幕ローテ入りが確実視されている。

 新外国人投手では、田嶋投手と同じオリックスでプレーする左のアルバース投手が、3月14日に行われた千葉ロッテとのオープン戦に先発し、5回を無失点に抑えるなど、開幕ローテ入りへアピールした。

 この5年間で4度、規定投球回に到達した左腕が1人だったパ・リーグ。今季は2016年以来2年ぶりとなる複数の規定投球回到達左腕が出るか。

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