平野、開幕守護神に大前進 OP戦初クローザーで1回0封「9回任されるのは凄いこと」

ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:田口有史】
ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:田口有史】

ロブロ監督は28日にクローザーを任命予定

 ダイヤモンドバックス平野佳寿投手が26日(日本時間27日)に本拠地で行われたオープン戦インディアンス戦9回4番手で登場。宝刀スプリットで先頭打者を三振を奪うなど無失点の好投を見せた。オリックスから移籍し、オープン戦8試合目にして初めてクローザーを任された平野は「9回を任されることは凄いこと」とかつてのパ・リーグセーブ王の自負を覗かせた。試合は7-0でダイヤモンドバックスが勝利した。

 キャンプ地のソルトリバー・スタジアムから本拠地チェイス・フィールドに移して行われた開幕モードの一戦。オリックス時代同様、KREVAの「中盤戦」が大音量で流れる中、リリーフカーに乗ってクローザー・平野が登場した。

 強豪インディアンス相手に、期待の補強選手がどんなピッチングを見せるのか。拍手で登場を盛り上げたファンを、日本人右腕は裏切らなかった。

 先頭打者のナキン相手にカウント2-2と追い込むと、5球目の時速81.8マイル(約132キロ)の宝刀スプリットで空振り三振を奪った。続くマーフィーはライトフライで仕留めると、最後のゴンザレスもセンターフライで打ち取った。

 テンポ良く13球で三者凡退に抑えるとゲームセット。同僚とハイタッチで完勝を喜んだ。

 「空振りも取れたので良かったです。スライダーも体勢を崩して、タイミングをずらせたので。ストレートもファウル取れて、ある程度コントロールできた」

 2試合連続で強豪インディアンス相手に無失点で抑えた平野はこう胸を張った。これが開幕まで最後のマウンドとなる可能性が高い。

 キャンプを最高の形で締めくくった右腕は「長かった。勉強になることがたくさんあった。初めての経験なのですごく新鮮さもあって良かった。あとはこの2試合は良かったけれど、うまくいくとは限らない。そこは簡単ではないと思うんで、毎試合毎試合1人1人気を引き締めてやることが大事。ここきて一番学んだこと。ルーキーなんで。全く何も知らないんで、1人1人きっちりと(仕留めたい)」と殊勝に語った。

 オリックス時代の2014年にセーブ王に輝いた平野だが、「9回? 僕にとっては特別ではない。僕はどこで投げても一緒」と語る一方で、「客観的に見て9回で締めるのはそれなりに凄いピッチャーがいかないとダメなんで。だから、凄いことだと思う。9回を投げるのは」と自負を覗かせた。トロイ・ロブロ監督は27日(日本時間28日)にクローザーを任命予定。順調に仕上げた平野は開幕クローザーの大役を手にするのだろうか。

(Full-Count編集部)

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