平野佳寿、セットアッパーでスタートへ 監督が発表、“開幕守護神”はならず

ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:田口有史】
ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:田口有史】

15年セーブ王のボックスバーガーがクローザー、平野には「ブルペンの層を厚くしてくれる」

 ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は27日(日本時間28日)、ブラッド・ボックスバーガー投手を今シーズンのクローザーに任命した。オリックスから移籍した平野佳寿投手は、“開幕クローザー”の大役はならず、セットアッパーとしてシーズンをスタートすることになる。

 29日(同30日)にロッキーズとの開幕戦を控えるダイヤモンドバックス。最後のオープン戦・インディアンス戦前に記者会見を行った指揮官は、冒頭に「クローザーはボックスバーガーになる」と切り出した。2015年にレイズでセーブ王に輝いたボックスバーガーは今季トレードで加入。平野、アーチー・ブラッドリー投手とクローザー争いを演じてきたが、オープン戦はここまで6試合登板で防御率1.50と好成績をマーク。ロブロ監督は「簡単にゲームを締めくくることができる」と信頼を寄せた。

 平野は26日(日本時間27日)に本拠地で行われたオープン戦インディアンス戦の9回にボックスバーガーの後を継いで4番手で登場。宝刀スプリットで先頭打者から三振を奪うなど、3者凡退の快投を見せていた。2試合連続の零封で評価を高めていたが、指揮官は日本人右腕については「ブルペンの層を厚くしてくれる」と説明。平野のオープン戦の成績は9試合登板で防御率6.00だった。

 オリックス時代の2014年には、日本でセーブ王に輝いている平野。前日のインディアンス戦後には、9回に登板することについて「僕にとっては特別ではない。僕はどこで投げても一緒」と語る一方で、「客観的に見て9回で締めるのはそれなりに凄いピッチャーがいかないとダメなんで。だから、凄いことだと思う。9回を投げるのは」と話していたが、セットアッパーとして今季開幕を迎えることになる。

(Full-Count編集部)

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