ソフトバンク投手戦を制し白星発進 工藤監督「接戦ものにしたのは大きい」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

7回無失点の千賀に「自分を見失わずに投げてくれた」

 30日のシーズン開幕戦は、ソフトバンクが2-0でオリックスに勝利。千賀滉大と西勇輝による見応えのある投手戦を制し、試合後の工藤公康監督も満足そうな表情を浮かべていた。

 終わってみれば、オリックスに打たれたヒットは初回の山足達也のプロ初安打のみ。2つの併殺もあって千賀、岩嵜翔、サファテの鉄壁リレーで打者27人で終わらせた。リズムを作ったのはやはり千賀だ。7回を被安打1の無失点。工藤監督も「非常に緊張する初舞台という中で、自分を見失わずに投げてくれた」と称賛した。

 オープン戦の最終登板で右上腕部に張りを訴えながらも、開幕までの1週間でどうにか仕上げてみせた。「この1週間考えてきたことをしっかり出せたのは、それだけ(開幕に)重きを置いてやってくれたと思う」と工藤監督。7回84球での降板については「本人がいけるのであればいけるところまでとも思っていたが、今日の1試合だけではないからね」と説明。

「彼を中心にと考えてローテを組んでいるから、一年間しっかり戦ってほしい」と、千賀がチームをけん引する立場であることを改めて強調した。

 また、好投の西から柳田悠岐のタイムリーでようやく点を奪った8回については「いい攻撃だった。(柳田は)ボールが高くなってきたところを初球からうまく打ってくれた」とヒーローを称えるとともに、チャンスを演出した今宮健太の活躍にも「4打席目の四球もそれまでのヒットがあったから。つなげてつなげて中心(打者)でしっかり点を取っていく。それができたと思います」と語った。

「接戦をものにするかどうかはチームにとっては大きい。投手が抑えてくれたらこういう展開ができる」と投打がいい形でかみあった今季最初の白星を指揮官は素直に喜んだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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