野手デビューの大谷翔平、目前に迫る98年ぶり偉業 エンゼルスが発表
二刀流で球史に名を刻もうとしているエンゼルス大谷
29日(日本時間30日)の開幕アスレチックス戦で野手デビューを果たしたエンゼルス大谷翔平。敵地で行われた一戦では「8番・DH」でスタメン出場し、5打数1安打となった。「打者・大谷」として初打席初安打デビューを飾る一方、投手としては4月1日(日本時間2日)の第4戦で先発予定となっている。二刀流に挑む23歳について、球団は98年ぶりの偉業が目前に迫っていることを発表した。
打者・大谷は順調な第一歩を踏みしめた。1点リードで迎えた2回2死一塁の場面でメジャー初打席を迎えると、相手先発右腕グレーブマンの初球、91.5マイル(約147キロ)のカットボールを捉えて、右前安打を記録。これで一、二塁とチャンスを広げ、その後の追加点につなげた。打席に立った際は敵地にブーイングが響いたが、打った瞬間は拍手も沸き起こった。
その後は快音を残せず、5打数1安打で野手デビュー戦を終えた大谷。試合後、ソーシア監督は30日(同31日)の野手起用は明言を避けたが、来月1日には先発マウンドに立つ予定となっている。
そんな二刀流右腕は98年ぶりの記録が目前に迫っているという。この日、エンゼルスはメディアインフォメーションで「OHTANIは球界の希少性」と題し、二刀流のデータを紹介。開幕10試合で投手と野手で先発すれば、1920年シーズンのジョー・ブッシュ(レッドソックス)とクラレンス・ミッチェル(ドジャース)以来となることを伝えた。また、1シーズンでは1988年にヤンキースでリック・ローデン投手が30試合に先発し、1試合に指名打者として登場したのが最後だという。
早くから“和製ベーブ・ルース”として注目を浴びてきた大谷。来月1日のマウンドに立てば、メジャー史にその名を刻むことになる。
(Full-Count編集部)