中日、大敗で12球団唯一の開幕4連敗 森監督「愚痴っても始まらない」

中日・森繁和監督【写真:荒川祐史】
中日・森繁和監督【写真:荒川祐史】

本拠地開幕で巨人に大敗、先発の柳裕也は4回途中4失点KO

 中日が12球団で唯一となる開幕4連敗を喫した。3日、ナゴヤドームでの本拠地開幕戦となった巨人戦。先発の柳裕也投手が4回途中にKOされると、9回に投げた谷元圭介投手が7安打5失点。巨人打線に18安打10点を許し、本拠地のファンの前で惨敗を喫した。 

 2年連続の開幕4連敗となり、森繁和監督は試合後、「先発投手がゲームを作るのが出来ていない。こればっかりは助け合っていかないと。打線は投手を助ける、投手は打線をカバーしていく。去年も経験しているけど、オレ自身が愚痴っても始まらない」と話した。 

 柳は初回、先頭の陽岱鋼に死球を与えると、吉川尚の中前安打、坂本の右前適時打でいきなり失点。さらにゲレーロに四球を与え、マギーには右前適時打を許して1アウトも取れないまま、2点目も奪われた。2、3回は無失点に凌いだが、4回1死満塁から坂本に左前への2点適時打を許し、4回途中4失点でKOされた。「期待していなかったら使いません」とした指揮官は「先頭打者にデッドボールってあまりないと思う。緊張もあるだろうし、ヤツにとってもチームにとっても次に生かしてくれたら」とした。 

 打線は2回に先頭のビシエドが二塁打を放って出塁したが、福田が三ゴロ、高橋が遊飛と走者を進めることすら出来ず。4回にもアルモンテ、ビシエドの連打で無死一、二塁としたが、福田が最悪の遊ゴロ併殺打に。6回1死満塁でようやく高橋に走者一掃の適時三塁打が出て1点差に迫ったが、なおも三塁という同点のチャンスで平田、松井雅が相次いで空振り三振に倒れた。 

「もっと色んな点の取り方がある。取れなくても、三振だけはいけない場面もあって。愚痴ってもしょうがない。何とかしようという気持ちが見えないこともない」と森監督。攻撃が噛み合わずに同点の好機を逃すと、直後の7回にリードを広げられ、9回には谷元が5失点の大炎上。反撃の気運は一気に削がれた。 

「お客さんが入ってくれている。最後まで諦めないところを見せないといけないし、早く1勝しないといけない」と指揮官。12球団唯一の開幕4連敗となった中日が、スタートからいきなり苦しんでいる。 

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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