【田澤純一コラム第6回】田澤純一が語る戦力刷新マーリンズ 「さすが」と思わせたアノ選手

チームに自信が芽生えた開幕2カード

 主力が抜けたことで雰囲気が一変するかと思いきや、クラブハウスの様子はほとんど変わらず明るいですね。大幅に戦力ダウンしたと言われますが、中堅のブリンソンをはじめ、活きのいい若い選手が多いですし、ヤンキースから移籍してきた二塁手のカストロもいます。開幕カードのカブス4連戦は2勝2敗、2カード目のレッドソックス2連戦は0勝2敗でしたが、優勝候補の2チームに対して決して戦い負けしていなかった。選手みんながそう感じ、手応えを感じています。延長戦となった3月31日と4月2日は、どちらも勝てたのに落としてしまい、本当にもったいなかった。もちろん、スポーツに「たら・れば」はありませんが、どちらか勝てていれば、かなり大きな自信につながったと思います。

 新戦力の中で少し驚かされたのが、カストロです。めちゃめちゃ練習するんです。試合に向けての準備がすごくしっかりしている。正直なところ、ラテン系選手にありがちな少しルーズなイメージがあったんですが、すごく真面目でまったく印象が変わりましたね。本人曰く、カブスからヤンキースに行って意識が変わったそうです。「ヤンキースはめっちゃいいぞ」って言ってました(笑)。マーリンズへ来た当初はトレードを希望していたと聞きましたが、そんなことは少しも感じさせないプロフェッショナルな姿勢で、28歳ながら「さすが中軸」と思わせる選手です。

 今年は渡米10年目、メジャー9年目のシーズンです。2009年に初めてアメリカへ来た時を考えると、もう10年か、という思いはありますが、そこまで大きな感慨はありません。10年がゴールではないし、メジャー18年目のシーズンを送るイチローさんに比べたら、10年なんてまだまだ甘い。イチローさんがすごすぎて、次元が違いますが(笑)。僕も長いキャリアを送れるように、まずは目の前の1年、1試合をしっかり積み上げていきたいと思います。ナ・リーグ東地区はナショナルズの強さが際立ちますが、僕たちも1つでも多く勝てるように頑張ります。

(田澤純一 / Junichi Tazawa)

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