勢いが違う― エース対決を打の力で制し、西武が両リーグ10勝一番乗り

勢いに乗る西武を率いる辻発彦監督【写真提供:埼玉西武ライオンズ】
勢いに乗る西武を率いる辻発彦監督【写真提供:埼玉西武ライオンズ】

楽天則本を攻略して12試合で10勝2敗、スタートダッシュに成功した西武

 勢いの差が出たか。埼玉西武が13日、楽天に競り勝って両リーグ10勝一番乗り。対する楽天は単独最下位となった。

 3点差、マウンドには相手エースの則本。だが今の埼玉西武打線は一気にひっくり返す力がある。2回だった。先頭の山川がバックスクリーンにソロ本塁打を放って流れを傾けると、1死二、三塁から、炭谷が初球の変化球を捉え左中間へ同点の2点適時二塁打。さらに2死一、二塁から源田。「頭越えてくれと思った」という願いも通じ、初球を振り抜くと右翼手の頭上を越え、勝ち越しの2点適時二塁打となった。

 3回には埼玉西武が追加点を挙げると、楽天も6回に2点を返す。埼玉西武先発・菊池と則本の投手戦も予想されたエース対決だったが、結果的に打撃戦となった。

 大きかったのが終盤の1点だ。9回2死一、二塁、森が左前に適時打。直前の山川の8球粘った末の四球も大きかった。3割を優に超える強打者コンビが、この日も好結果を残した。最後は守護神の増田が締め、菊池は開幕から3連勝となった。

 12試合で10勝2敗。最高のスタートダッシュに成功した。昨年の新人王・源田は2年目のジンクスなど感じさせることなく、今季も2番として存在感を発揮。この日は勝ち越し打を含む2安打2打点でヒーローに選ばれた。「(2安打は)たまたまだと思いますけど、いいことだと思います」と淡々と振り返り「チームもいい流れで戦えていると思うので明日も勝てるように頑張りたい」と笑顔を見せた。

 対照的に楽天は10安打を放ちながらエースで星を落とし、単独最下位に転落。梨田監督は試合後「菊池投手から5点を取れた。いい攻撃ができた」と前を向いたが、開幕から投打ともに厳しい結果が続く。この日は8年ぶりに復帰した渡辺が復帰後初スタメン。第1打席でいきなり左越えのタイムリー二塁打を放ち、先制点を生むなど、流れをつかむには最高の展開だったが、勝利は遠かった。

【動画】“2年目のジンクス”は一切なし!勝負強さが光る“恐怖の2番打者”源田が楽天・則本撃ちの2点タイムリー!

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