大谷翔平「武器探し」試行錯誤のマウンド 女房役、マメは「降板まで知らず」

マウンドに集まるエンゼルス・大谷翔平とマルドナード(右)【写真:Getty Images】
マウンドに集まるエンゼルス・大谷翔平とマルドナード(右)【写真:Getty Images】

制球に苦労した大谷、2回3失点でメジャー初黒星

 17日(日本時間18日)の本拠地レッドソックス戦で2回3失点でメジャー初黒星を喫したエンゼルスの大谷翔平投手。この日は前回登板後から気になっていた右手中指のマメが影響し、制球に苦しんだ。チームは1-10と大敗し、連勝が7でストップ。ここまで2戦2勝と際立った投球を見せながら、3戦目にしてメジャーの洗礼を浴びた右腕の投球について、女房役のマルドナードは「不利なカウントになることが多かった。そこが問題だった」と語った。

 この日は初回、先頭打者のベッツにいきなり先制ソロを被弾。2回もスプリットやスライダーなどの決め球が思うように決まらず、2安打、2四球などで2失点を喫した。結果、2回66球、4安打2四球3失点で降板。メジャー初黒星を喫した。

 試合後、マルドナード捕手は「なんとかイニングを切り抜けることを意識していたが、不利なカウントになることが多かった。そこが問題だった」と振り返り、大谷の不調について「すぐはわからなかった。なぜなら彼はマウンドに上がって調子が上がることもあったし、スプリットも暴投の後は少し持ち直したりしていた。実際にベッツに対していい球もあったが、ファールにされていた」と語った。

 また投球へ影響を与えた右手中指のマメについては「分からなかった。初回にも話したが、実際降板するまでは知らなかった」とマルドナード。「スプリットも含めて、勝負できる球を探していた」、「彼は僕のところに来て、本調子でなくても打ち取れる戦略を立てようという話をした。だがどうしてもカウントで不利になることが多く、結果が出なかった」と何とか立て直そうと苦心した様子をうかがわせた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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