サファテが残してきた驚異の「貢献度」 鷹は守護神不在を乗り越えられるか?
2014年以降にサファテ以外にセーブを記録したのは6人
ソフトバンクは、絶対的なエースで勝つのではなく、力が均衡した先発陣が試合を作り、これを救援投手の「勝利の方程式」で勝ちに結びつけるパターンで勝ってきた。その「勝利の方程式」の絶対的なピースであるサファテの離脱は、チーム戦略全体の立て直しにつながる。
以下はサファテが入団した2014年以降、セーブを記録した投手。
2014年
サファテ 37セーブ
五十嵐亮太 2セーブ
2015年
サファテ 41セーブ
五十嵐亮太 2セーブ
バリオス 1セーブ
2016年
サファテ 43セーブ
スアレス 1セーブ
森唯斗 1セーブ
岩嵜翔 1セーブ
2017年
サファテ 54セーブ
岩嵜翔 2セーブ
森唯斗 1セーブ
モイネロ 1セーブ
2018年
サファテ 5セーブ
森唯斗 2セーブ
ソフトバンクはクローザーを急きょ仕立てなければならない。今年は森が2セーブを挙げて当面、サファテの代役を務めることになりそうだが、現時点での防御率は9.64であり、信頼感があるとは言えない。セットアッパーの岩嵜翔も故障で戦線離脱、左腕モイネロは防御率6.00と不振。本命候補が見当たらないのが現状だ。
サファテは今月9日で37歳となった。そろそろ後継クローザーを用意すべき時期ではあったが、突然の戦線離脱はまさに想定外だ。プロ野球の順位予想は、選手の故障による戦線離脱は考慮しない。サファテ、岩嵜が戦線離脱、内川も死球で退場とアクシデント続きのソフトバンクだが12球団随一の「層の厚さ」を見せつけるのは、まさに「今」だと言えよう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)