2勝のオリ田嶋、開幕スタメンのロッテ藤岡裕&菅野 パ新人王レース序盤戦
新人王有資格者たちの序盤戦の活躍は? 楽天の池田&菅原、ホークス田中は「大谷世代」
プロ野球開幕から3週間余り。パ・リーグでも、早くもフレッシュな顔ぶれが1軍公式戦で活躍している。新人王有資格者たちの序盤戦の活躍を見ていこう。
新人王有資格者は、海外のプロリーグでプレー実績がなく、支配下選手に初めて登録されてから5年以内で、投手は前年までの1軍での登板イニング数が30イニング以内、打者は前年までの1軍での打席数が60打席以内の選手だ。
パの新人王有資格投手。記録は4月21日まで。
中塚駿太(西)2試0勝0敗0S0H 2回 防御率18.00
伊藤翔(西)1試0勝0敗0S0H 1回 防御率0.00
加治屋蓮(ソ)9試0勝0敗0S1H 7回1/3 防御率1.23
田中正義(ソ)3試0勝0敗0S0H 4回 防御率2.25
西村天裕(日)7試1勝0敗0S1H 6回1/3 防御率4.26
田中豊樹(日)6試0勝0敗0S0H 4回2/3 防御率15.43
玉井大翔(日)4試0勝0敗0S1H 3回2/3 防御率0.00
澤田圭佑(オ)5試0勝0敗0S0H 5回 防御率0.00
田嶋大樹(オ)3試2勝1敗0S0H 15回1/3 防御率4.11
池田隆英(楽)3試1勝2敗0S0H 14回2/3 防御率4.91
菅原秀(楽)7試0勝0敗0S0H 12回1/3 防御率1.46
オリックスの田嶋はドラ1。JR東日本から即戦力左腕として入団し、開幕2戦目に先発して新人では12球団一番乗りとなる初勝利を挙げた。以後もローテを維持している。
楽天の池田は2016年のドラ2、創価大から楽天に入団し2年目の今年、4月1日のロッテ戦で初先発。3試合目の西武戦でプロ初勝利を挙げた。同じく楽天の菅原秀も2016年のドラ4。昨年から中継ぎで登板しているが、新人王資格を残すため昨年は28回2/3の登板にとどまった。今季は貴重な中継ぎ投手として活躍している。
選手層が厚いソフトバンクでは、じっくり育成するという球団方針もあり、新人選手が2~3年以内に活躍することは少ない。加治屋蓮は、2013年のドラ1。新人王資格ぎりぎりの5年目の今年、中継ぎ投手として活躍し始めた。また、今季は楽天の池田と創価高、創価大で同級生だった2016年ドラ1の田中正義が救援投手として登板。150キロ超の速球を投げている。
楽天の池田、菅原、ソフトバンクの田中は1994年生まれ。「大谷翔平世代」だ。大谷はMLBに移籍したが、ここからプロとして実績を積み上げようとしている。