「不甲斐なさ」バネに2本塁打 2番打者・ハム大田が見せた意地の結果

日本ハム・大田泰示【写真:石川加奈子】
日本ハム・大田泰示【写真:石川加奈子】

オリックス金子から右に左に豪快アーチ

 日本ハムの大田泰示外野手が24日、本拠地でのオリックス戦で2打席連続本塁打を放った。

 今季初めて「2番・右翼」で先発出場。1-1の同点に追いつかれた直後の3回に先頭で打席に立つと、オリックス・金子の外角カットボールを右翼席へライナーで運んだ。

 さらに、2-2と同点に追いつかれた直後の4回2死二塁、今度はフルカウントから金子の直球をフルスイング。打った瞬間に本塁打とわかる特大の勝ち越し2ランを左翼席中段に叩き込んだ。「うまく体が反応してくれてホームランになって良かった」とお立ち台で笑顔を見せた。

 第1打席の悔しさが、大爆発につながった。初回、先頭の西川が右前打で出塁してすかさず二盗成功。進塁打を狙った大田は、投ゴロに倒れて「不甲斐なさがあった」と猛省していた。

 昨年7月6日の西武戦以来、2度目となる「2番」での先発出場。「難しさはあるけど、考え過ぎると持ち味がなくなる。大胆にできれば」という心構えで臨んだ。従来の2番打者に求められがちな打席での制約については、あまり意識しないようにしているという。「ネガティブに入ってしまうと、中々いい結果が出ないし、いいパフォーマンスが出ないので、自分の持ち味というか、良さを出せるような考え方をしたい」と語る。

 ここ10試合で31打数9安打4本塁打と調子を上げている。「まだまだ。1年通して活躍できるように」と謙虚に言うが、成長を感じていることも事実だ。「去年に比べたら、角度がついた打球とか、捉えた打球が増えているし、内容も少しずつ自分の中では変化を感じるし、いい方向にいっていると思います」と手応えを口にした。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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