広島が投打かみあい5連勝 3勝目の大瀬良を指揮官絶賛「大地に尽きるよね」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

期待の右腕は今季最長7回2/3を2失点の好投

 広島は29日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に5-2で勝利し、5連勝で貯金を8とした。先発の大瀬良が8回途中2失点で3勝目。前夜の負傷で登録抹消となった丸を欠く打線も、効果的な一発で阪神を突き放した。

 この日の勝因について緒方監督は「大地に尽きるよね」と、今季自己最長となる7回2/3を投げた先発の大瀬良の名前を挙げた。「初回の抜群の入りから、実質ホームランの1失点だけだからね。ナイスピッチング」と、ローテの柱に期待される右腕を称賛。「打線もキク(菊池)の逆転タイムリーに、田中の2ランも出て、ナイスゲームでした」と、前日同様に先行されても追いつかれても、相手を上回る打線を頼もしそうに話した。

 先発ローテの軸である野村に続き、打線の核となっていた丸も故障で登録抹消となったが、チームにその影響は感じられない。7回にダメ押し点となった2ラン本塁打を放った田中は「試合に出ている選手でカバーするのがウチのいいところ。仲間を信じて戦っていくだけ」と言い切る。

「いなくなった選手が誰であれ、全員でカバーして、戦っていくということ」

 前夜と同じ言葉を繰り返した指揮官の表情は、開幕投手と中軸打者が離脱した緊急事態にも変わることはない。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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