復帰戦で即二塁打、存在感増す「打者・大谷」 指揮官「打線に厚み生まれる」

オリオールズ戦に「5番・DH」でスタメン出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
オリオールズ戦に「5番・DH」でスタメン出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

左足首の捻挫から3試合ぶり復帰、左翼線への二塁打を称賛「落ち着いて臨めていた」

 エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)の本拠地オリオールズ戦に「5番・DH」で出場し、左翼線への二塁打を放った。左足首の捻挫から3試合ぶりに復帰し、4打数1安打。3-2のサヨナラ勝利で連敗を「4」で止めたマイク・ソーシア監督は、主砲マイク・トラウト外野手への3打席連続申告敬遠という相手の策にも触れながら、「ショウヘイが打者で出場することでラインナップに厚みが生まれる」と話している。

 大谷は4回1死走者なしで迎えた第2打席で、右腕コブの初球80マイル(約129キロ)の外角カーブを捉え、強烈な打球で三塁線を破った。第1打席から続いた外角への投球を狙い撃ち。全体的に右寄りに守る“大谷シフト”も破る一打で悠々と二塁に到達。4試合連続安打とした。

 試合後の記者会見で、ソーシア監督は大谷の打撃と走塁について「二塁打だったから、(ベースランニングが)そのプレー自体に大きく関わることはなかったね。だけど、良い打席だったと思うよ。彼は変化球を捉えて逆方向に二塁打を打てていたからね。打席内で落ち着いて臨めていたね」と称賛。第1打席では遊ゴロで一塁に全力疾走したものの、負傷の影響を感じさせず、指揮官としても一安心といったところだろう。

 この試合では、主砲の2番トラウトが3打席連続の申告敬遠で一塁に歩かされるという事態も。後は打つ3番アップトンはその3打席で凡退していたものの、最終的には9回にサヨナラ打を放ち“汚名返上”を果たした。

 トラウトへの3打席連続敬遠について、予想していたかを聞かれた指揮官は「それは違うね。今後そういった状況を予想していくこともないよ」と断言。後を打つアップトン、そして4番プホルスへの信頼は揺らがず、復帰した大谷が5番に入ることで相手に与える迫力も変わってくるだけに「アップトンとプホルスも調子を取り戻すことになるだろうからね。それに、ショウヘイが打者で出場することでラインナップに厚みが生まれるわけだし」とも話した。

 開幕当初の勢いは失っているエンゼルスだが、5月に入り、再び上昇気流に乗りたいところだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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