「色んなことが詰まり過ぎた1日」 清宮が1軍デビューで脳裏に刻んだ場面とは

脳裏に焼き付いた場面、「課題が見つかる試合というのはなかなかない」

 記念すべきプロ初安打を見届けたファンは、開幕戦を除くと今季平日ナイター最多となる2万7661人。「ドームというのもあるし、ファンの熱さも重なり合って、今まできいたことがない地鳴りのような歓声が聞こえて、うれしかったです。甲子園や神宮とは違いました」と本拠地の大声援はしっかり清宮の心に響いた。

 この1本を自分の心の中に刻み込んだ。「何事も初心にかえることは大事だと思うので、何か困った時に、あの時の心境とかを思い出せるようにしたいと思います」と清宮は話した。

 脳裏に焼き付けたもう一つの場面は7回の三振だった。

「ランナー三塁までいって、三振してしまった。今日はうれしいこと、悔しいこといろいろありましたけど、課題が見つかる試合というのはなかなかない。今日は色んなことが詰まり過ぎた1日。次こそはチャンスで打ちたいと思います」

 その力強い言葉には、スター・ウォーズ第1作の副題同様“新たなる希望”が見えた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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