ロッテ菅野、風を読んだプロ初アーチ「あそこは伸びると感じていた」

ロッテ・菅野剛士【写真:荒川祐史】
ロッテ・菅野剛士【写真:荒川祐史】

守備中にエアポケットを発見、外角球をライナーで左翼へ

 ロッテのドラ4ルーキー菅野剛士外野手が3日、本拠地でのソフトバンク戦でプロ入り初アーチを放った。一時は逆転に成功する左翼への2ランに「感触としてはよかった。あそこ(左翼)は伸びると守備で感じていた」と、強風の中で地の利を生かした好打撃を見せた。

 1点を先制されて迎えた2回。2死一塁からソフトバンク先発・石川柊太が投じた4球目外角速球を振った。風の勢いを借りた打球は左翼スタンドに飛び込む逆転2ランとなった。この日は風速18メートルにも達する強風が吹き荒れた。本拠地・ZOZOマリンは強風が付きものだが、センターから吹き込む風は本塁から右翼へ向かう追い風になっていた。だが、左翼で先発した菅野はエアポケットを発見。「あそこは伸びると感じていた」と冷静に見極めると、右翼へ打球を飛ばされたくないバッテリーは「外角中心にくると思った」と狙いを定め、見事左翼へライナー性の当たりを打ち返した。

 開幕スタメンを勝ち取った期待の新人だが、打撃成績が伸びずに4月22日の西武戦から5試合連続でスタメン落ちを経験した。「落ちたからといって打撃を変える必要はない。そのボールボールに対して捉え方を変えているだけ」と付け焼き刃の対策を立てるのではなく、地道に練習を積み重ねる。

「初ホームランはうれしいです」と話すが、一発を狙って打席に立っているわけではない。4月30日の日本ハム戦からスタメン復帰。「チームの勝つに直結するような働きをしたいです」。この一発をきっかけに調子を上向かせたい。

(Full-Count編集部)

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