NPB通算打率1位の変遷は大打者の歴史 青木宣親の“長期政権”なるか

1960年以降のNPB通算打率1位打者の推移

 1960年以降のNPB通算打率1位打者の推移を見ていこう。 ※は現役。2018年は5月3日現在。

1960年 与那嶺要(巨人).3161(4138打数1308安打)※
1961年 川上哲治(巨人).3135(7500打数2351安打)
1962年 川上哲治(巨人).3135(7500打数2351安打)
1963年 川上哲治(巨人).3135(7500打数2351安打)
1964年 川上哲治(巨人).3135(7500打数2351安打)
1965年 川上哲治(巨人).3135(7500打数2351安打)
1966年 長嶋茂雄(巨人).3226(4290打数1384安打)※
1967年 長嶋茂雄(巨人).3186(4764打数1518安打)※
1968年 長嶋茂雄(巨人).3186(5258打数1675安打)※
1969年 長嶋茂雄(巨人).3179(5760打数1831安打)※
1970年 張本勲(東映).3218(5351打数1722安打)※
1971年 張本勲(東映).3210(5831打数1872安打)※
1972年 張本勲(東映).3238(6303打数2041安打)※
1973年 張本勲(東映).3238(6744打数2184安打)※
1974年 張本勲(日ハム).3248(7150打数2322安打)※
1975年 張本勲(日ハム).3221(7560打数2435安打)※
1976年 張本勲(巨人).3242(8073打数2617安打)※
1977年 張本勲(巨人).3254(8513打数2770安打)※
1978年 張本勲(巨人).3246(8937打数2901安打)※
1979年 張本勲(巨人).3231(9165打数2961安打)※
1980年 若松勉(ヤクルト).3257(4258打数1387安打)※
1981年 若松勉(ヤクルト).3233(4581打数1481安打)※
1982年 若松勉(ヤクルト).3223(4971打数1602安打)※
1983年 若松勉(ヤクルト).3234(5384打数1741安打)※
1984年 若松勉(ヤクルト).3235(5781打数1870安打)※
1985年 L.リー(ロッテ).3232(4072打数1316安打)※
1986年 L.リー(ロッテ).3240(4555打数1476安打)※
1987年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)※
1988年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
1989年 落合博満(中日).3264(4234打数1382安打)※
1990年 落合博満(中日).3229(4692打数1515安打)※
1991年 落合博満(中日).3241(5066打数1642安打)※
1992年 落合博満(中日).3218(5450打数1754安打)※
1993年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
1994年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
1995年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
1996年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
1997年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
1998年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
1999年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2000年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2001年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2002年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2003年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2004年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2005年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2006年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2007年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2008年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2009年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2010年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2011年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2012年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2013年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2014年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2015年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2016年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2017年 L.リー(ロッテ).3200(4934打数1579安打)
2018年 青木宣親(ヤクルト).3274(4001打数1310安打)※

 球史に残る大打者が4000打数を超えて通算打率1位に名乗りを上げる。しかし、キャリア後半に差し掛かると打率が落ちて、新しい打者に1位の座を明け渡す。まさに栄枯盛衰の歴史だった。

 しかし、1993年にレロン・リーが.3200で5年ぶりに王座に返り咲いてからは、その牙城を脅かす選手が現れず、実に25年間も連続で1位を保っていた。青木宣親の通算打率1位は、歴史的な偉業であることがわかる。青木はこの王座をどこまで維持することができるだろうか?

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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