イチローと今季最終対決投手が本音吐露「彼が去る姿なんて誰も見たくない」

今季最終戦となったアスレチックス戦でのイチロー【写真:Getty Images】
今季最終戦となったアスレチックス戦でのイチロー【写真:Getty Images】

アスレチックス右腕トレイネンが寂しさを明かす

 マリナーズのイチロー外野手が3日(日本時間4日)、今季は試合に出場せず、球団特別補佐に就任することになった。この電撃発表を受け、球界には大きな衝撃が広がっている。メジャー屈指の実力派捕手は「彼なしでは野球は全く違うものになってしまうだろう」と、背番号51の影響力の大きさを語っている。米紙「サンフランシスコ・クロニクル」電子版が報じている。

 この日のアスレチックス戦前に発表になったイチローのフロント入り。まさかのニュースに対戦相手も衝撃を隠せなかったという。アスレチックスのジョナサン・ルクロイ捕手は、打席に入るたびに「ヘイ、ルク!」と挨拶するイチローに「コンニチハ」と日本語で返事していたというエピソードを明かしている。

 イチローの今季最終戦となった2日(同3日)のアスレチックス戦でも捕手を務めていたルクロイは「彼の今季最終戦でマスクをかぶっていたことは、間違いなく誇りに思う」と話し、「彼なしでは野球は全く違うものになってしまうだろう」と惜しんだそうだ。

 そして、2日(同3日)の試合で、イチロー最後の打席に対峙した右腕ブレイク・トレイネンは「打撃、スピード、守備、肩、僕はまだ彼はプレーできると思う」と主張。イチローはトレイネンの前に空振り三振に倒れていた。昨季途中までナショナルズに所属したトレイネンは、マーリンズ時代のイチローとも対戦。「イチローが去る姿なんて誰も見たくない。でも、彼は球界にいる、ほぼ全員に思い出の1ページを刻んでくれた」と話し、レジェンドとの対決に名残惜しんだという。

 チームメイトはもちろん、対戦相手の胸にも思い出を刻み込んだイチロー。その思い出を各人が語り継ぎ、後世にまで“レジェンド”として語り継がれていくのだろう。

(Full-Count編集部)

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