ハム清宮がデビュー3戦で見せた成長と忘れぬ基本「1打席1打席必死になって」

日本ハム・清宮幸太郎【写真:石川加奈子】
日本ハム・清宮幸太郎【写真:石川加奈子】

デビューから3戦連続安打、一塁守備も無難にこなす

 日本ハムの清宮幸太郎内野手が4日、本拠地でのロッテ戦に「5番・一塁」で先発出場。第4打席にロッテ・内から中前打を放ち、デビューから3試合連続安打をマークした。初めて就いた守備でも、11度の守備機会を難なくこなした。

 18歳ルーキーがロッテのクローザーを完璧に捉えた。カウント2-2から決め球のフォークに手を出さず、フルカウントからのスライダーをライナーで中堅に弾き返す。「3点差だったし、先頭から出たかったので。その気持だけです」と振り返った。

 兆しはあった。ロッテの先発・ボルシンガーの前に、第1打席はワンバウンドするカーブにバットが止まらず、空振り三振。第2打席は外角直球に手が出ずに3球三振に倒れた。それでも第3打席にはカーブを捉えて一塁へ痛烈な当たりを放つ。記録は一塁を守る平沢の悪送球となったが、スタンドを沸かせた。「なんとか3打席目、徐々に合いつつあったんですけど、ちょっと早く対応できていればなと思いました」と清宮は話した。

 1軍で初めての守備でも魅せた。8回にはボテボテのニゴロをさばいた太田のショートバウンド送球を両足を最大限に開いて処理してアウトに。9回には藤岡裕の一塁線への打球に対応し、中村のフィールドシート際の一邪飛も難なく捕球。計11度の守備機会をミスなくこなした。

「オープン戦のロッテ戦でいろいろピッチャーに迷惑をかけたので、それだけはないようにと思っていました」と清宮。3月3日のロッテとのオープン戦では、回転がかかった打球や速い打球に対応できない場面もあった。この日は成長ぶりを見せた格好だ。「ファームでも、こっちに来ても練習していたので、それを信じて、自信を持ってやりました」とうなずいた。

 清宮の守備について栗山英樹監督は「思った通りにやってくれました」と合格点をつけた。「まだ何もわからない状況の中で、いろんなピッチャーを見ながら前に進んでくれたらいいと思います」と、打撃についても長い目で見守る考えだ。

 デビューから3試合。「6番・DH」→「5番・DH」→「5番・一塁」と少しずつハードルが上がる中、3試合連続安打を記録した18歳に気負いはない。「1日、1打席1打席必死になってやっているだけ。結果はあとからついてくると思います」と目の前にプレーだけに集中する。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY